きょう4月24日の各紙が小さく報じた。
自民党岸田派の名誉会長である古賀誠氏が福岡市で開かれた講演で「安倍政権の後は宏池会(岸田派)主軸の政権をつくりたい」と岸田氏の尻を叩いたと。
そこまではいい。
まさしく自民党の政局が動き始めたということだ。
私が驚いたのは、その後にこう続けたと書かれていたことだ。
「その政権には、憲法9条を堅持し、9条は一字一句変えない決意が必要だ」
そう語ったという。
まさしく私が主張してきた通りの言葉だ。
これこそが、いまや共産党さえも言わなくなった、最強の憲法9条護憲論者の言葉だ。
安倍首相の自衛隊合憲明記にとどめたいかさま改憲はもとより、いまや護憲論者の中からも、加憲、創憲、活憲など、平和憲法の趣旨を活かし、あるいは強化する形での改憲論なら問題ない、いや、むしろそうすべきだという俗論が花盛りだ。
そんな中で、自民党の重鎮が、「憲法9条は一字一句変えてはいけない」と発言したのだ。
その言葉は貴重だ。
果たして、岸田氏はそれを言い出して安倍首相や石破氏と総裁の座を競う事ができるか。
果たして古賀氏は岸田氏をそう説得できるか。
それが実現できた時、次の自民党総裁が俄然おもしろくなる。
歴史的に重要な意味を持つ自民党総裁選になる。
そして野党の出番がますますなくなっていく。
日本の政治史に大きな意味を持つ古賀誠の言葉である(了)
Comment On Facebook