週明けのメディアは世論調査に始まった。
訪米後も下げ止まらない安倍政権の支持率。
それにもかかわらず上がらない野党の支持率。
この二つが見事にこれから始まる政局を言い当てている。
これからの政局は、安倍政権と打倒安倍政権の与野党の戦いではない。
自民党内の安倍首相とポスト安倍の政局だ。
その引き金を引くのは、いずれ辞めるだろう麻生太郎財務大臣だ。
野党から追い込まれて辞めるのではない。
ポスト安倍を決断をしたから辞めるのだ。
やはりメルマガ第289号で書いた安倍・菅と麻生の大喧嘩という週刊フライデーの記事は正しかったのだ。
そして今度は週刊フラッシュだ。
今日発売の週刊フラッシュGW特大合併号が報じた。
小泉純一郎が二階幹事長に直談判したと。
やはり4月18日夜の小泉、山崎、武部、二階、それに小池百合子を入れた「同窓会」は、安倍首相に見切りをつけた会合だったのだ。
しかし、権力を握った安倍首相がおめおめと辞めるはずがない。
かつて総理の座を巡って大平と福田の40日抗争というのがあった。
今度は9月の総裁選までの、もっと息の長い、もっと激しい抗争になるのかもしれない。
しかし、私がこの週刊フラッシュの記事で注目したのはその事ではない。
いずれ首相となると見られている小泉進次郎の動きだ。
小泉進次郎を中心とする「2020年以降の経済社会構想会議」なる勉強会が3月1日に発足したという。
事実上の進次郎派閥の結成であるという。
問題はそのメンバーだ。
進次郎が兄貴分と慕う福田達夫をはじめとして、武部新(あらた)、加藤鮎子、笹川博義らが中心になっているという。
それぞれ、福田康夫、武部勤、加藤紘一、笹川堯の二世だ。
世襲議員ばかりである。
小泉進次郎だけではない。
ポスト安倍の候補者は、小泉進次郎だけでなく、岸田も石破も野田も河野も、みな世襲議員だ。
これほど国民を馬鹿にした話はない。
世襲議員らが国を亡ぼす。
そして、そのことは、程度の差こそあれ野党議員も同じだ。
さらば世襲政治。
そういう日が来なくては政治は良くなることはない(了)
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