私は4月4日のメルマガ第252号「いま蘇る08年4月17日の名古屋高裁の歴史的名判決」で書いた。
イラク日報の存在が明らかになったいまこそ、あの名古屋高等裁判所のイラク自衛隊違憲訴訟の名判決を思い起こせよと。
そして、いまこそ空自のイラク日報のすべてが国民の前に公開されなくてはいけないと。
そうすればあの時、青山邦夫高等裁判所長が下したイラク自衛隊派遣の憲法9条違反が、今度こそはっきり証明される事になると。
その私の思いが届いたのだろうか。
きょう4月8日の東京新聞「こちら特報部」が、当時の名古屋高等裁判所長であった青山邦夫氏とのインタビュー記事を掲載した。
そのインタビューの中で青山裁判長は語っている。
「裁判で原告はイラク空輸実態を提出した。国が開示した資料だが、黒塗りばかりだった」と。
それでも、「(あの時原告が提出した新聞記事などの公開情報で―筆者註)多数の死傷者が出ていた戦地で、米兵を運んだ空自は戦争に加担したのと同じ」であると。
この青山元裁判長の言葉こそ、あの2008年4月17日のイラク訴訟違憲判決の神髄だ。
もし今、空自のイラク日報の全容が情報開示されたなら、あらためて青山邦夫元名古屋高裁裁判所長の正しさが証明されるだろう。
けだし、「青山判決」は、1959年に下された、「在日米軍は憲法9条違反である」というあの伊達秋雄東京地裁裁判長の砂川訴訟における「伊達判決」と並ぶ歴史的名判決である。
野党は、安倍政権の追及もいいが、まず安倍政権に対し、いますぐ空自のイラク日報の公表を迫らなければいけない。
それこそが、安倍政権のみならず小泉政権以来続いた自民党ウソ政権を倒す近道である(了)
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