イラク日報隠しの報道を見ていると驚くことばかりだ。
その中でも私が驚いたのは山崎幸二陸上幕僚長の「まったく知らなかった」という発言だ。
もしそれが本当なら即刻辞職物だ。
なにしろサマワにおける自衛隊の活動報告は、陸自隊員の命を預かる陸幕長として何があっても真っ先に把握しておかなければいけないことであるからだ。
しかも状況如何では憲法9条違反となり,即刻撤退命令を下さなければいけない。
実際のところ、当時の国会でも、サマワは戦闘状況にあるのではないかと何度もくり返して追及された。
いくら山崎陸幕長が当時はその立場になく、従って直接の責任者ではないにしても、イラク戦争を支持した事の再検証が常に求められている中で、山崎陸幕長は常に当時の現地の状況を承知しておかなくてはいけないのだ。
それにもかかわらず、何も聞いていなかったことを認めた。
それどころか、知らなかった事をまるで自分には責任がないかのごとく強調してる。
もし本当に知らなかったとすれば、それだけで即刻辞職ものだ。
そして、知っていながらウソをついているとしたら、辞職だけでは済まない。
懲戒免職ものである。
しかし私が最も驚いたのは河野克俊統合幕僚長の態度だ。
「結果として大臣、国会に対して背信的な行為を行ったと言われてもしょうがない」とまるで他人事のごとくだ。
統合陸幕長は自衛隊のトップだ。
陸海空の幕僚長の上に立つ。
自衛隊員の不祥事については真っ先にあらゆる責任を取るべき立場にある。
しかもである。
河野統幕長は旧海軍の息子である事を自慢している男だ。
だとすれば、潔く切腹して、武士道とは死ぬことと見つけたりの葉隠れの精神を実践すべきではないのか。
しかし河野統幕長の頭にあるのは延命でしかないかのごとくだ。
さすがわ、安倍首相が重用して任期を延長しただけの事がある。
この親分にしてこの子分だ。
いまこそ、安倍首相を支持する愛国右翼の連中は、安倍・河野コンビに名誉ある切腹を迫るべきだ。
ところがそのような声は、彼らからは一切出て来ない。
安倍首相を担ぎ出している愛国右翼者たちもまた偽物であるということである(了)
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