希望の党の玉木雄一郎代表と民進党の大塚耕平代表が、どうやら新党結成に向けて合意したようだ。
ついにかつての民主党(民進党)が三つに分裂して再出発する事になった。
必然的な流れだ。
これで、いつまでたっても鵺のような正体不明の民主党(民進党)が、すっきりする。
実はそうはいかずにいつまでたってもはっきりしない状態が続くおそれが強いのだが、それではどうにもならないので、三つに分裂する前提で考えてみる。
三つに分裂するという意味は、一つはいまや左翼の駆け込み寺となり排除の理論をかざす枝野立憲民主党だ。
もうひとつは、松沢成文に代表される右翼的な連中の集まったグループだ。
そして三つ目は、この二つの股裂きに苦しみながら、中道・リベラル新党をつくろうとしている玉木・大塚グループだ。
情けないのが旧民主党政権時の戦犯メンバーだった岡田、野田、安住、玄葉たち無所属グループだが、もはや彼らに指導力はない。
彼らもまた政治家を続けたいなら三つに分かれてそのいずれかに入るしかない。
かくて民主党(民進党)は、三つに分裂する。
しかし、そうなれば、それぞれが小さくなって共倒れだ。
それでは自民党に代わる受け皿にはなれないから、国民の期待に応えられない。
だから必ずどこかの党が最大野党として大きくなろうとする。
その勝者はどこか。
結論から言えば、左翼の駆け込み寺のような枝野立憲民主党ではない。
もちろん右翼の松沢らではない。
玉木・大塚の穏健保守と称する連中が、どこまで反安倍の一般国民の期待に応えられる新党になれるかだ。
どうすればいいのか。
その鍵を握るのが新党の掲げるあらたな公約だ。
そこではっきりと安倍暴政と対照的な党是を示すことができるなら、あるいは勝者になれるかもしれない。
その党是とは何か。
ずばり、ジャパン・ファーストである。
すなわち、対米従属からの自立であり、日米安保から日・中・韓・北朝鮮との共存に舵を切る事である。
平和を優先し、軍事より経済を優先することである。
これこそが、最強の護憲であり、安倍首相の手によって退位させられようとしている象徴天皇のお言葉に対する国民の答えである。
左翼よりも左翼的であり、右翼よりも愛国的な公約を党是として掲げるものが野党第一党になれる。
それどころか政権交代も可能な政党になれる。
小池希望の党がこの党是を掲げて打倒安倍を鮮明にしていたら勝てたに違いないのに、見事にその逆をやり、安倍政権を救ってしまった。
小池百合子の出来なかった事を、いまこそ誰かがやればいいのである(了)
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