これから書くことは、あくまでも金正恩朝鮮労働党委員長が非核化に踏み切る覚悟を決めていることが前提である。
どのような形にせよ、もし金正恩がこれまでとは
違って、体制保証を最優先し、非核化に踏み切る覚悟を固めているとすれば、米朝首脳会談は奏功する。
その事が習近平、金正恩、文在寅、そしてトランプの間の今後の首脳外交で進めば進むほど、ロシアと日本が疎外される事になる。
しかし、金正恩にとってはプーチンのロシアは恩人のはずだ。
たとえ米国からの体制保証を取り付けても、いや取り付けた時こそ、プーチンのロシアとの関係が重要になってくるはずだ。
しかも、いまのロシアは欧米と最悪の関係にある。
そんな時こそ、露朝首脳会談の開催を、習近平、トランプ、文在寅の事前の了解を得て、電撃発表する。
私が金正恩ならそうする。
そうする事によってプーチン大統領に義理を立てる事ができる。
スパイ毒殺事件で孤立してるプーチン大統領を助ける事になる。
金正恩を譲歩させる取引が成立しているなら、トランプ大統領は文句は言わないだろう。
トランプ大統領もプーチン大統領と本気で対立する気はない。
そして露朝首脳会談は、それを行う事よりも電撃発表する事こそが重要なのだ。
米朝合意が出来てしまえば、もはや露朝首脳会談は米朝合意の内容を伝えるだけのものとなり、経済制裁が解除された後に重要になってくる北朝鮮の開発支援が中心となる。
金正恩にとって重要な事は、今の時点で露朝首脳会談を行うということを電撃的に発表し、更なる本気度を見せる事だ。
そして、露朝首脳会談を日朝首脳会談の前に行う事を発表する事に意味がある。
そうすることによって、安倍首相の日本はますます孤立する事になる。
この期に及んでも制裁強化をくり返す安倍首相の日本に対するこれ以上ないけん制である。
今の日本に対しては、いくらけん制しても北朝鮮が損をすることはない。
それどころか、孤立を恐れる安倍首相の日本が譲歩して来ることを催促できる。
安倍首相にとっては腹立たしい限りだが、自業自得だ。
首脳外交において金正恩にも負けているのだ。
私が金正恩なら、露朝首脳会談を日朝首脳会談の前に行うと電撃発表する(了)
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