これもNHKのニュースである。
しかし、このニュースは米国の貿易規制に関するニュースよりはるかに衝撃的だ。
きのう夜9時から始まったNHKのニュースウオッチ9は、一通りその日のニュースを流した後、相次ぐ米軍飛行機の事故について、特集報道をした。
たまたまそれを目にした私は思わず引き込まれた。
そこには米軍に従属せざるを得ない小野寺防衛相の気の毒な姿があった。
すなわち米軍機の事故について、小野寺大臣は日本としても米軍事故について米軍と協力して「検証」すると語った事があった。
私もその発言を覚えている。
日本国民を前にして、防衛大臣として当然の発言だ。
ところが、である。
この、「検証」という発言に米軍がカチンと来て、いつから日本はそんな権利を持つようになったのかと言わんばかりに、ねじ込んできたというのだ。
慌てふためいた小野寺防衛相は、それは米軍の「誤解」だと反論するのが精いっぱいだったというのだ。
詳しい報道内容は覚えていないが、NHKの特集報道が言わんとしている事はそういうことだった。
なぜ私がこのNHKの特集報道に衝撃を受け、読者と共有したいと思ったか。
それは、こんな不平等で、日本の主権放棄のやり取りが、在日米軍と防衛省の間で行われていたのかという事を知ったからだ。
こんなやりとりが米軍と防衛省の間であったという報道は皆無だ。
そして、その事を、NHKはこの報道で糾弾するかのように報道していたからだ。
いまや安倍政権べったりのNHKが、皆が見るニュースウオッチ9というゴールデンタイムのニュースで、この実態を明かした。
おりから、米軍機の事故や部品落下が相次いでいる。
いつ起きて、どんな事故、落下物だったのか、わからないほど頻繁に起きている。
そして、米軍の対応は、まるで日本国民を無視するようなものばかりだ。
もはや、日米地位協定を変えるしかない。
そう国民が自覚して、国民の声で政府を動かすほかはない。
そうNHKが思い始めたということではないのか。
これも安倍一強体制の揺らぎのなせるわざかもしれない。
いずれにしても、前代未聞のNHKの特集番組であった。
画像が再生できないのが残念だ(了)
たまたま、私も見ていました。驚きました。在日米軍は、日本を主権国家と見なしていない実態
をまざまざと見せてくれました。
政治のいろはの問題を抱えても誰も責任を取らない政府とともに、それを許している国民に対しての侮蔑です。
今こそ、日米地位協定や日米合同委員会の見直しこそ急務です。
最近も、嘉手納基地所属のF15が飛行中にアンテナを落下したのを、6日後に外務省に知らせて、防衛省は
在日米軍ではなく、外務省から連絡がきたと報道されています。
日米合同委員会が在日米軍と外務省の北米局長が主になっているからでしょうか?
国民が目隠しされてたことをもっと知って、天木氏が述べているように、国民が声をあげて政府を動かさなければ
将来に禍根を残すことになります。