我が目を疑う記事を、きょう2月14日の読売新聞に見つけた。
トランプ米大統領は12日、ホワイトハウスで開いた会合で、米国が貿易赤字を抱えている国々を対象に報復関税を課す方針を表明したと。
ここまでは驚かない。
ついにトランプの米国が日本に迫って来た。
安倍政権が一番恐れていた事がやってくる。
それだけの話だ。
しかし、中国、韓国と同一視して日本を名指しで批判した。
これだけは許してはいけない。
世界最大の米国の同盟国である事を自他ともに認める日本を、米国の潜在敵国である中国と同列視して批判したからだ。
何のための同盟国であり、何のための、日米による中国包囲網だ。
しかも、同じ同盟国であっても、はるかに巨額な投資と経済負担をしている日本を、韓国と同一視している。
何のための日米同盟による対北朝鮮圧力だ。
南北統一警戒の結束だ。
そして、極めつけは殺人呼ばわりである。
すなわち、トランプ大統領は不公平な貿易により、米国の製造業が衰退し、雇用が奪われることを、「殺人」という極端な言葉で表し、日本を中国や韓国と並列して、「殺人」を犯しておきながら許されている、と非難したという。
これだけは、到底容認できない暴言だ。
中国や韓国が抗議する前に、安倍首相は直ちにトランプ大統領に電話して謝罪と発言撤回を求めなければいけない。
それが最良で最強の同盟国の証だ。
外交礼儀だ
国会はこのトランプ発言を取り上げて、安倍首相にトランプ大統領に謝罪と撤回を求めるよう迫らなくてはいけない。
メディアはこのトランプ発言を大きく報道し、安倍首相に対していまこそ良好な首脳関係を発揮して、日米同盟関係に亀裂を入れようなオウンゴールをトランプ大統領にさせてはいけないと社説に書くべきだ。
おそらく安倍首相は何もしないだろう。
野党は騒がないだろう。
メディアは何も書かないだろう。
安倍首相を支える右翼でさえも、黙り込んで終わるだろう。
こうしてトランプの歴史的暴言は、なかったこととして封印されるだろう。
一億総対米従属国家である。
それを、嫌というほど教えてくれる事になる、トランプ大統領の「日本は殺人犯している」発言である(了)
トランプ大統領の「「殺人」を犯しておきながら許されている」という部分の発言は”They’ve gotten with murder.”で、直訳すると確かに「殺人を犯しておきながら逃げ回っている」なのですが、これはアメリカの慣用句で「好き勝手にしている」という意味で、殺人云々のおどろおどろしい話ではありません。読売新聞の誤訳だと思います。
それにトランプ氏は大統領選挙中から度々”get away with murder”を使った発言をしています。
外交評論家であれば原文を確認されたほうがよろしいかと思います。
『有った事を無かった事にする。』
流石に発明者だけあって縦横無尽に使い熟してますね。