きのうの日刊ゲンダイ(1月26日号)が、官邸事情通の話として、安倍首相の突然の平昌五輪出席宣言の背景について、こう書いている。
「内閣支持率は下落傾向で、世論もおおむね開会式出席を是としている。当初、開会式出席に難色を示していた米国からGOのサインが出た事もあり、訪韓は支持者向けのパフォーマンスにもうってつけだと判断したようです」と。
やはり日刊ゲンダイもパフォーマンスと見透かしている。
そして、米国との関係では、米国の命令ではなく、米国の許可が下りたというわけだ。
しかし、私がこの日刊ゲンダイの記事で注目したのは、こう書いていた部分である。
すなわち、朴槿恵前大統領が弾劾で青瓦台を追われたドサクサの中で、在文寅政権が入手した機密文書の中に、安倍首相が朴槿恵前大統領に宛てた私信があったという。
そこには「慰安婦問題については個人的に謝罪する」という文面があったという。
つまり、慰安婦問題の解決を急ぐ安倍首相が日韓合意の早期実現の為に私信を送り、そこには、さらに、「日韓合意を実現できるのであれば、50回でも100回でも謝罪する」、とまで書かれていたというのだ。
この安倍私信を手にした朴槿恵大統領秘書は大喜びし、日韓合意を急いだという。
そして、この驚くべき事実が、文在寅政権になって出来た検証作業部会の報告書の非公開部分の中に書かれているというのだ。
これで合点が行った。
あの時、河野外相は、非公開の合意をばらすのは信義違反だ怒り狂った。
日韓合意を破棄しようとするなら、日韓関係は「マネージ不能となる」とまで言った。
こんな反応はただ事ではない。
ただ事でない機密がばらされていたから異例な反応をしたのだ。
果たして大手メディアは、この日刊ゲンダイが書いた安倍首相から朴槿恵大統領に宛てられた、「50回でも100回でも謝罪する」と伝えた私信について、調査報道してくれるのだろうか。
野党はこの日刊ゲンダイが教えてくれた仰天情報について、国会で追及してくれるだろうか(了)
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