新党憲法9条

憲法9条それは希望

急速に進む日本の軍事大国化と沈黙する日本

 ついに自衛隊が空母を持つようになる。

 そのことを読売新聞がきのうときょうの二日にかけて一面トップで堂々と報じた。

 政府は、海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」を、戦闘機の離着陸が可能になる空母に改修する方向で検討に入ったというのだ。

 もともと「護衛艦」という呼称にごまかされてきたが、その実態は空母に準ずるものだった。

 それを、文字通り空母に格上げするというのだ。

 ご丁寧に、これに合わせて、短距離で離着陸できるF35B戦闘機の導入まで行うという。

 なぜ空母の保有が問題なのか。

 それは軍事基地を海洋に拡大することになるからだ。

 もちろん敵地攻撃できるようになる。

 憲法9条など、無きにひとしい日本の軍事大国化である。

 一昔前の国会の安保論争では大問題になる、戦後の日本の安保政策の大転換だ。

 それにもかかわらず護憲政党は沈黙したままだ。

 思うに、護憲政党は、護憲を唱えるあまり、軍事装備の議論を軽視してきたのではないか。

 そのツケが、安倍暴政の下で一気に回って来たのではないか。

 おりから日本は米国以外の国々と、次々と外務・防衛相会合(2プラス2)を増やしつつある。

 憲法9条との兼ね合いで米国とだけに許された同盟関係を、準同盟国などという曖昧な言葉で、当たり前のように豪州などの他国へ増やそうとしている。

 このままいけば日本は当たりまえのように軍事大国になる。

 安倍政権下で進む暴政の中でも、軍事大国化の日本ほど深刻なものはない。

 しかし、この事を指摘する声は、政治はもとより、メディアからも有識者からも、出て来ない。

 これこそが、安倍政治5年間の最大の問題であると私は思っている(了)

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