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目が離せない自民党の「近現代史の検証」会合の活発化

 きのう12月21日の日経新聞が一段の小さな記事を掲載していた。

 すなわち、自民党は12月20日、近現代史の歴史検証を目的とした「歴史を学び未来を考える」の会合を自民党本部で開いたという。

 衆院議員を引退した高村正彦副総裁に代わり本部長に就任した下村博文元文部科学相は、来年から本部会合を毎月開催し、議論を加速させたいと意欲を表明したと。

 近現代史を検証する会合が自民党本部で行われていた事を私ははじめて知ったが、私が注目したのは問題はこの会合が下村博文議員の下で活発化されるという事である。

 この動きが、来年の明治維新150年に向けた動きと無関係とは思えない。

 なにしろ安倍首相と歴史認識を一にする下村博文氏が本部長になったのだ。

 あまりにも露骨である(了)

コメント & トラックバック

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  1. 伊東甲子太郎

    高校の授業が暗記中心になっているとして、高大連携歴史教育研究会が用語の精選案を発表した。そしてそれが話題になったのは、坂本龍馬や吉田松陰、武田信玄や上杉謙信といった、誰もが知る偉人も削除対象になっていたからだ。歴史用語や人名を暗記する生徒の負担は大きく、これが歴史嫌いを量産しているのは否めない。2020年度から大学入学共通テストが始まる。思考力に重点を置き、記述や論述を含む問題が導入される予定で、そうした事が今回の提言に影響したのだろう。歴史の教訓を自分の将来に役立て活かせる力を養う事は重要で、その一環としての精選化は理解できる。ただ、研究会が提言する坂本龍馬の削除については、賛同しかねる。彼の歴史上の役割や意味が大きくない、と看做す根拠が理解できぬからだ。ひょっとして、長州閥でない坂本は、安倍晋三に忖度する高大連携歴史教育研究会メンバーから色眼鏡で見られたのかも知れぬ。だが、長州閥を育てた指導者の吉田はどうだろう。彼は福沢諭吉同様、「脱亜入欧」論の基調になる思想の持主であり、結果的には、大東亜の盟主たらんと欧米との帝国主義戦争への道を、導いてしまった人物でもある。安倍晋のバックにある日本会議メンバーに忖度するならば、「自由主義史観」の面々にも共鳴され得る存在なのだが、削除されるとはこれ如何に。そして、先般の天木直人選対事務所の地、日野市に所縁のある「新撰組」も、歴史教科書から消されてしまう。

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