新党憲法9条

憲法9条それは希望

米軍ヘリの飛行再開とそれを容認した日本政府に思う

 窓を落下させた米軍ヘリコプターがきょう19日、飛行を再開させるという。

 きょうの各紙がそう報じている。

 この米軍の暴挙に怒り、反発するのは沖縄だけではない。

 まともな日本国民であれば、どう考えてもおかしいと思うだろう。

 日本の航空会社がこんな事故を起こせば、徹底究明と改善策が講じられない限り飛行再開などあり得ないことだ。

 しかし、私がここで書きたいのはその事ではない。

 日本政府がこれを容認したと各紙が一斉に書いているところだ。

 いくらなんでも容認はないだろう。

 せめて日本政府は反対したふりをして見せろ。

 どうせ日本政府が反対しても米軍は飛行を再開する。

 なぜならそれが日米密約で合意されているからである。

 日本政府は米軍の行動に一切関与できず、米軍の行動にどんな注文をつけても米軍は聞く耳を持たない。

 そうであれば日本政府は、せめて、米軍と裏で打ち合わせて、日本政府は納得いく真相究明を米軍から受けるまでは飛行再開には慎重であるべきだと米国政府に申し入れてきたが、米軍は再開を強行した、という振りをして、沖縄や国民の反発を最小限に抑えるべきではないのか。

 しかし、日本政府には、それが出来ない理由がある。

 そんなことを言えば、それでは主権放棄の日米地位協定を改正すればいいじゃないかという圧力がますます高まる。

 いくら日米地位協定改正の要求が高まっても、米軍がそれに応じないから改定交渉はいつまでたっても出来ない。

 どっちにころんでも日本政府は困難な状況に立たされる。

 そうであれば、いっそのこと、米軍の発表を鵜呑みにして、安全が確認されたから飛行再開を容認した、というほうが、まだ対応が楽だ、というわけだ。

 どっちにころんでも日米同盟関係は行き詰まっている。

 その行き詰まりを打開するには日米同盟関係の現状を変えるしかない。

 それが出来ないならごまかすしかない。

 政府もメディアも野党も沖縄も、みなそれを知っていながら、同じ様な芝居をくり返しているのだ。

 そういう気がしてならない(了)

コメント & トラックバック

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  1. 安倍首相の戦後レジーム(体制)の脱却は、先ずは、日米同盟で国民に明らかにできない密約「秘密の条約」の破棄だったのではなかったか。

    米国で密約の公文書を開示しているなら、首相の外交力の見せ所。それとも日本人を盾にすることをこれからも容認なの。

    元国防長官も辺野古の基地建設は、米軍が要求しているものではなく、政府の案件という。

    落ち着いて密約破棄と日米同盟の見直しに取り組める時間を自民党からあたえられたのも

    安倍首相にとって大仕事を成し遂げる機会。

    安倍首相の支持母体も大賛成では。

  2. アンチキリスト

    ローマ法王がテレビ会議で上智大の学生らと会談

      その際、フランシスコ法王は「日本社会は過剰な競争・消費や能力主義」だと指摘

        だが、そんな日本になったのは、基督教を背景にした欧米文化を猿真似した結果じゃないの

      

  3. 日米安保と憲法9条はリンクしてる

    前者による恥辱が嫌なら、

    後者を見直さなければならない

  4. ジハーディ・ジョン・トランプボルタ

    米国トランプの決定は過激派組織を拡大させ、中東紛争拡大を助長する
    安倍晋も、後藤健二氏の二の前にはなりたくなかったって云う事か
    安倍が、嘗てつまらぬ中東支援のスピーチをしなかったら、ケンジ・ゴトーは首を切られずに済んだ 

    トランプのエルサレム首都宣言を支持する事は、後藤氏だけでなく、今後、我々の日本人誰でもが
    首切断される危険性ありって事                               

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