新党憲法9条

憲法9条それは希望

「即位の礼」の政治利用を公認した歳川隆雄の開き直り

 私は12月8日のメルマガ第952号で皇室会議の議事録概要が公表されたその日の新聞記事を見て書いた。

 2019年5月1日に即位される事が決まった新天皇の即位の礼を、なぜ半年後の2019年秋に行うのか。

 これは、大きなイベントを何度もくり返し、その都度、政権交代をやっている暇はないと国民に思わせる為の安倍・菅暴政コンビの天皇制の政治利用に違いないと。

 そうしたら、きのう12月11日の夕刊フジ(12月12日号)の「永田町・霞が関インサイド」という連載コラムで、歳川隆雄氏がズバリそれを認めた。

 すなわち彼はこう書いている。

 「先週半ば、安倍政権の主要閣僚と会食する機会があった。完全オフレコの懇談なので、その内容を明かすわけにはいかない・・・」

 こういう思わせぶりな書き方で始まるそのコラムで、「ただ、ひとつだけ指摘しておきたいことがある。それは、皇太子殿下の即位の礼に関することだ」と言って、要旨次のように書いている。

 先週末には新聞各紙が「即位の礼、19年秋で調整」と報じたがその主要閣僚は異なる見解を披歴したと。

 すなわち、もっとはやい。7月の参院選の直前だというのだと。

 2019年7月の参院選は安倍首相の悲願である憲法改正のために絶対負けられない選挙だ。

 今上天皇の即位の礼には158カ国・地域の代表が出席したが、今回は200人超が見込まれている。

 国家的大行事への期待感の下で参院選を迎えるつもりだと。

 これには驚いた。

 いうまでもなく歳川隆雄氏は自他ともに認める、安倍政権にもっとも近い御用評論家だ。

 その歳川氏が、ここまであけすけに安倍首相の思惑を公表するのである。

 たいした度胸だ。

 これは主要閣僚と歳川氏のフライングではないのか。

 もしそうでなければ、つまり安倍首相の了解を得て観測気球を打ち上げているのだとすれば、安倍首相は野党を完全になめ切っているという事である(了)

コメント & トラックバック

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  1. 天皇退位の日程を巡って宮内庁と官邸はバトルしている。

    安倍官邸は当初、平成30年の大みそかにしたかった

    が、年末年始は皇室行事が重なるので宮内庁が抵抗。

    3月末日退位、4月1日即位にしたいと主張した

    が、今度は官邸がそれに抵抗して、4月末日退位、5月1日即位にした。

    改元日は労働者の日、メーデーだ。メーデーたい日?

    宮内庁と安倍官邸は仲が悪い

  2. ジェンキンス

    2019年、夏の参院選は天木氏にとっても、とっても重要な選挙。選挙準備は進んでますか。

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