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小野寺防衛相の切り返しに「座布団一枚!」

 ロシアが、日本が導入することにした地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」に「深い懸念」を表明したらしい。

 「アジア・太平洋地域の安全保障にネガティブな影響を与えている」と。

 日米同盟強化に対する露骨なけん制だ。

 「日米同盟がある限り北方領土を返さないぞ」、と脅かしたのと同じだ。

 しかし、ロシアが本気で日本に対して、「日米同盟を止めろ」と要求しているわけではない。

 そんなことを日本が出来ると思っているわけではない。

 あくまでもパワーゲームとしてそう発言しているのだ。

 そうである以上、日本も巧みに切り返さなければいけない。

 河野外相はラブロフ外相にこう言ったらしい。

 「日ロ間で脅威になるようなものではなく、安全保障の問題はない」と。

 こんな言い訳じみた反論では駄目だ。

 そう思っていたら、小野寺防衛相がロシアのショイグ国防相に次のように反論していたという(11月25日毎日新聞)

 「北朝鮮の脅威がなくなれば、日本は装備を保有する必要はない」と。

 「保有するのは北朝鮮の脅威があるからだ。脅威がなくなるように協力して欲しい」と。

 これは見事な切り返しだ。

 ロシアに対して、「制裁破りをして北朝鮮を助けるな」と逆襲したわけだ。

 ショイグ国防相は返す言葉がなかったに違いない。

 私でも、褒める時はある。

 小野寺防衛相に「座布団一枚!」(了)

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