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「中国の圧力で演説が中止」というリークが教えてくれる事

 驚いた。

 西日本新聞が入手し、それを11月15日の東京新聞が一面でスクープ報道した、高校生の国連軍縮会議演説が核保有国の圧力で中止になった件について、その核保有国が、米国ではなく、中国だったというのだ。

 日本政府関係者が16日に明らかにしたという。

 それをきょう17日の一部の新聞(朝日、毎日、共同)が報じた。

 私はてっきりその国は米国に違いないと思い、そのことを15日のブログで断言したが、それがまったくの誤りだったわけだ。

 この勘違いについては素直に認めてお詫びしたい。

 しかし、今度の読み間違いは、私にひとつの重要な疑惑を抱かせてくれた。

 ひょっとして、これは日中関係を決定的に悪化させる安倍首相の大失策になるのではないか。 

 私がそう思う理由を書いてみる。

 なぜこのタイミングで外務省が西日本新聞の情報公開に応じて極秘電報を渡したのか。

 しかもわざわざ国名を塗りつぶして公開したにもかかわらず、その直後に、その国が中国だったことを政府関係者が明らかにしたのか。

 いくら国名を黒塗りにしても、その極秘電報をメディアに渡した時点で、必ず国名は明らかになることはわかりきっていたはずだ。

 私のように、その国は米国だと詮索する者が必ず出てくる。

 なにしろ、米国の圧力で核兵器廃絶条約に反対したほどの対米従属の安倍政権だ。

 高校生の非核演説を止めさせたのも米国だと勘違いする者が出てきてもおかしくない。

 それを見越して、馬鹿野郎、それは中国だ、何でもかんでも反米、親中を言ってんじゃねえぞ、と言いたかったのだ。

 もしこれが今度のリークの背景だったとすれば、それは天に唾する愚かな情報操作になりかねない。

 報道によれば、中国は今年の2月ごろから演説中止を執拗に日本に要求してきたという。

 だったら、なぜその時点で安倍政権は、そのような中国の理不尽な要求を公表し、毅然として中国の圧力に抗議しなかったのか。

 中国嫌いの安倍首相なら、そうしてもおかしくはないはずだ。

 しかし、それを敢えてしなかったという事は、とりもなおさず安倍首相が核軍縮に熱心ではなく、高校生の反核演説には関心が低かったということだ。

 それに加えて、安倍政権がその時、公表、抗議しなかった、もう一つの配慮があったに違いない。

 つまり中国との関係を改善するために、その時点では中国とあらたな批判の応酬をしたくなかったのだ。

 ところが、今度の安倍首相のアジア外遊で、日中首脳の相互訪問は合意できなかった。

 日中関係の改善はふたたび長期戦にならざるを得ない。

 ならば、この際中国の圧力で演説が中止になった事を明らかにして、世論の反中感情を高めたほうがいい。

 私のような、反米、親中の安倍政権批判者の出鼻をくじきたい。

 そう考えて、いまごろになって8月の高校生演説中止の背景の公表に踏み切ったのではないか。

 これほどの西日本新聞のスクープ事件であるのに、それに踊らされたのが東京、朝日、毎日であり、読売や産経がぴたりと動きを止めているのは、読売や産経が安倍政権の思惑を知っているからだ。

 私は中国の反応を興味深く見守りたい。

 中国が反発したら、日中関係の改善は容易ではないということだ。

 おりから韓国との関係はここに来て急速に悪化してきた。

 朴政権時にオバマの仲介で無理やり不可逆合意させられた日韓合意を手伝った当時の在日韓国大使が、ついに文在寅政権の手で逮捕されるという事態にまで発展した。

 やはり安倍首相の手では対中、対韓外交は改善できないという事である(了)

コメント & トラックバック

  • Comments ( 5 )
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  1. 原文みたいですね。和訳したらニュアンスが違ってくるねでは?

  2. 中立的な名無し

    面白い妄想とアクロバットな言い訳ですね。
    では私も1つ妄想を述べましょう。

    初めから中国だと分かってたらあなたみたいな人種は叩かなかったのではないか?
    つまり外務省の陰謀だったとしても、それが成功したのはあなたの様な偏向した思考の人種な存在するからですよね?

  3. 米帝だろうが中共だろうが、弱腰宦官的外務省が忖度した結果には変わりないだろう。外務省は税金ドロボーの巣窟で、何にも仕事らしい仕事していない糞組織

  4. 安倍政権が先の大戦について正しい認識で、中国や韓国と正面から向き合わないから、何時までもこのような問題が生じる原因です。

    良い関係なら、中国が北朝鮮に特使を派遣するというなら、拉致問題が進展するように口添えをしてほしいとお願いもできます。

    自分の成果を第一義に考えての外交は、選択肢が少なくなります。

  5. たかが高校生のスピーチを居丈高にやめさせる中国の狭量さにはあきれる。中国ファーストの習近平と、従米ポチの安倍晋三の間では、日中の和解と友好は不可能だろう。両方とも一日も早く退陣してもらうことを祈るしかない。

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