私は今度の選挙で憲法9条を日本の国是とする新党憲法9条を公言し、その街頭演説の動画をインターネットで全国に公開した。
その動画は今も公開され続けている。
そのことによって、どうやら私は日本中を敵に回したようだ。
この国は、政界、官界はもとより、メディアも有識者も、そして国民さえも、日米安保と憲法9条の矛盾から目をつむり、矛盾を抱えたまま、日米安保体制を受け入れたほうが賢明だと考えているかのようだ。
面倒な事を大声で騒いでくれるな、といわんばかりだ。
きょう10月28日の毎日新聞「安倍続投を読む」という記事の中で、東工大名誉教授の橋爪大三郎氏が次のように語っている。
「・・・外交と安全保障政策の継続が政権交代の前提だ。現憲法と日米安保条約はそりが悪いが、両方合わせて戦後日本の骨格を成す<憲法>だ。『安保は違憲』と言い立てるだけでは現実から遊離する。政権はとれない・・・」
これは混迷する野党に対する痛烈な批判である。
実は小池百合子がここまで叩かれるのは、決して排除発言の傲慢さだけではない。
外交・安保政策、つまり日米安保を踏み絵にしたからだ。
この踏み絵こそ、民進党という野党第一党が、日米同盟礼賛議員と社共のごとき反安保議員の混在する得体のしれない政党である矛盾を、見事に浮き彫りにしたからだ。
野党共闘のごまかしを喝破したから、ここまで批判されたのだ。
そしてこの民進党の混迷は、民進党が四分割されたいま、さらに混迷を深めている。
橋本氏の言葉を掲載する毎日新聞もまた朝日新聞と同様に、日米安保と憲法9条を共に受け入れる国民の知恵を評価しているのだ。
おなじくきょう10月28日の日経新聞が「富士山会合」のレセプションの記事を掲載していた。
富士山会合とは、私のメルマガで何度も書いて来たが、日経新聞と外務省のシンクタンクである国際問題研究所が共催する国際シンポジウムであり、その背後には米戦略国際問題研究所(CSIS)がついている。
この富士山会合は28日ー29日に行われ日米同盟礼賛を唱和する事になっているが、そのレセプションがきのう27日に都内のホテルで開かれ、ハガティ駐日大使とともに安倍首相、河野外相が出席し、安倍首相は、まるで国会の外交施政方針のごとき、大演説をしている。
ダメオシのごとく、今日の日経新聞は米シンクタンクである米戦略国際問題研究所(CSIS)と共催の「トランプ時代の日米同盟」と題するシンポジウムを都内で開き、ナイ、アーミテージ、グリーンらのジャパンハンドラーたちに好き勝手を言わせている。
日経新聞は財界を代表する経済紙だ。
財界こそ日米安保最優先だ。
こうしてこの国は政界、官界、財界、メディア、有識者すべて日米安保優先主義だ。
かくなる上は、国民こそ頼りだ。
そう私は訴えて来た。
しかし、その国民が、面倒な事はもういい、政治などにかまけているより明日の暮らしを何とかしてくれ、と考えているとすればどうか。
私のは四面楚歌と言う事になる。
ついに、私のフェースブックは、規則に反したという理由で永久凍結になった。
そのうちブログやメルマガも書けなくなるかもしれない。
それでも私には心強い味方がある。
それは、文部省が、私が生まれた翌月の1947年8月に発行した全国の中学生向けの副読本「あたらしい憲法のはなし」の次の一節だ。
・・・けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません・・・
正しいことほど強いものはないのである(了)
頑張って下さい。応援しています。私も同じ思いです。
この国は、政界、官界はもとより、メディア、有識者も、そして国民さえも自衛隊と憲法9条の矛盾から目をつぶり矛盾を抱えたまま、自衛隊を受け入れた方が賢明だと考えているかのようだ。