新党憲法9条

憲法9条それは希望

これ以上ないほめ言葉に勇気づけられて私はあらたに出発する

 「すでにあなたは勝者だ。あなたが今度の選挙で訴え続けた言葉の
ひとつ、ひとつは、動画となって永遠に残る。これから国民に広がって
いく。政治は、必ずあなたの訴えのとおりに動く事になる、そうならな
ければいけない」

 これは、二日ほど前に私に寄せられたある読者の言葉だ。

 ここまではっきり書いたものでなくても、同様のメールは他にもいく
つか届いている。

 私にとってこれ以上ないほめ言葉だ。

 この言葉を聞くことが出来ただけでも、今度の選挙に立候補した甲斐
があったと思っている。

 しかし、この言葉を誰よりも自分に言い聞かせているのは、この私だ。

 私は、選挙終盤で、私がこの選挙で訴えたかった事を、激しいまでに、
鮮明に、そして直接的に訴えることにした。

 それは次の二点だ。

 ひとつは、戦後の日本の政治の最大の問題は、日米安保条約という従属
的な不平等条約をこのまま甘んじて受け継いでいくことでいいのか。

 それとも、自主、自立した平和国家の日本を取り戻すべきか、いつか
必ず国民は選択せざるを得なくなるという事だ。

 自主、自立した日本の安全保障政策が、核武装を含めた軍事力強化の方向
ではなく、憲法9条を国是として世界に掲げる外交であることは言うまでも
ない。

 もう一つは、その選択についての国民的論議は、今上天皇が在位のうち
に政治の場で始めなければいけないという事である。

 おりから今度の選挙がおわりに近づいたきのう、各紙が一斉に書いた。

 今上天皇の退位は2019年4月になることがほぼ固まったと。

 このままでは、安倍政権の手で退位式が行われるということだ。

 その前に、この国の政治は、昨年8月に今上天皇が発せられたお言葉に
対して、応えなければいけない。

 ところが、与党議員はもとより、野党議員も避けている。

 ならば国民は何としてでも天皇陛下のお言葉に応えなければいけない
のだ。

 この二つの、この国の大問題を、今度の選挙期間中に街頭演説で口に
出したのは、私一人に違いない。

 なぜならば、それらはタブーであるからだ。

 みなが見て見ぬふりをしてきた戦後の日本の最大の矛盾であるからだ。

 それを口にすることは命がけであるからだ。

 しかし、誰かが言い出さなければいけない。

 政治がその矛盾を解決しないかぎり、いつまでたっても日本はこの矛盾
に苦しみ続けなければいけない。

 いや、一般国民の多くは、その矛盾に気づかないまま、無能な政治家たち
の自己保身の政局に翻弄され、そしてこれからも翻弄され続けていくことに
なる。

 それを断ち切らなければいけないのだ。

 どうすればいいのか。

 その答えはズバリ、この国の政治は、このまま日米軍事同盟を続け、米国
に守ってもらうのだから対米従属は仕方がない、と考える政党か、そうでは
なくて、憲法9条こそ最善、最強の安全保障政策と考え、対米自立の日本を
取り戻すべきと考える政党か、この二つの二大国民的政党をつくって、その
二つによる政権選択選挙が行えるような政治状況をつくらなければいけない
のだ。

 これは、自民党の分裂をも巻き込んだ文字通り、一般国民による政権選択
づくりなのだ。

 自民党に対するもうひとつの国民政党が、新党憲法9条であることは言う
までもない。

 憲法9条を守るというスローガンが共産党や社民党の専売特許になって
しまったから国民的議論が深まらなかったのだ。

 そして、日米安保条約をなくさない限り、憲法9条を守れ、生かせ、と
叫ぶだけでは、何の意味もない。

 繰り返していう。

 日本国民に国民的選択を与えなければいけない。

 つまり、日米軍事同盟を最優先と考えるこれまでの自民党政権でいいのか、
それとも、あの伊達判決が示したように、在日米軍、つまり日米安保条約は
憲法9条違反であるという立場をとって、自主、自立した日本を取り戻す
こと公約に掲げる新党憲法9条なるものを、自民党議員も巻き込んで作れる
のか、これこそが政治の最大の課題であるのだ。

 今度の選挙の後に起きる政界再編は、単なる既存の、政党、政治家の生き
残りの政局ではなく、本物の政界大再編でなければいけないのである。

 そのことを選挙で訴えた私が、すでに勝った、と確信するゆえんである(了)

 

コメント & トラックバック

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  1. 天木さん、6655票獲得、アッパレでした。

  2. 天木さん、よく頑張られましたね。完全アウェイの地で、五千票以上の得票はかなりの手応えがあった証左です。同郷の黒川敦彦君も、貴方以上に厳しく過酷な安倍晋三の山口4区で、六千票以上の獲得票がありました。あの山尾志桜里にしても数百票の僅差で当選しました。安倍晋三に対する怒りの声の表れです。今回も野党分断の悪巧みに嵌り、オウンゴールの連発で自公政権を延命させる結果となりました。今後、貴方の言われていたドウシヨウモナイ政治が待ち構えています。これが我々日本(人)にとり、「最後の審判」にならない事を祈るばかりです。天木さんも暫くは骨休みされ、再来年に備え英気を養って下さい。自公の勝利は日本の敗北である事に、これから思い知らされる事でしょう。2年後のリベンジに向け、抗い続けて下さい。本当に、お疲れ様でした。

  3. 大変お疲れ様で御座いました。

    ゆっくりお休みを取られて下さい。

    これからも期待、応援し続けます。

  4. > そして、日米安保条約をなくさない限り、憲法9条を守れ、生かせ、と
    >叫ぶだけでは、何の意味もない。

    で、日米安保条約を解消した後のビジョンを
    是非、御享受下さい。

    もしかして、スイスみたいな永世中立国を目指してる?
    だったら、スイスと同じに国民皆兵士制度を採用して、
    一家に1丁、自動小銃を配備しないとね。
    更に言えば、北の将軍様の対策をするなら、
    一家に1基、核弾頭を配備かな。

    このままだと、条約解約後は「放置プレイ」と理解するしか無いですね。

    >そのことを選挙で訴えた私が、すでに勝った、と確信するゆえんである(了)

    勝手に勝利宣言とは朝鮮人かよ。

  5. 天木さん、審判を仰ぐ日となりました。お体の調子は如何でしょうか。貴方に提言したい事があります。それは、再来年の参院選では、党名変更して臨まれたらどうかという事です。やはり「新党憲法9条」では現実問題、闘えないのではないでしょうか。貴方の事なんて殆どの国民は知りません。この私にしても、今夏、初めて素晴らしい人徳者「天木直人」を、知人を通して認知した程度です。だから、一般世間は憲法9条と聞けば、十中八九、共産党と同類かと先ずイメージしてしまう。すると、大抵は引いてしまいます。貴方がどんなに大切で重要なお話をして、魂の訴えをしようが、耳を貸そうとしなくなるのです。結局は貴方が願う志を同じくする者同士の連携が分断されて、元の木阿弥となってしまう。これでは巨悪勢力の思う壺い嵌ってしまい、それで御終いです。そこで、貴方も選挙戦終盤で強弁されたりブログでコメントしてた「天皇」を、党名に付記する事を考えてはどうでしょう。貴方が明治維新を引き合いに出され、幕末の欧米帝国主義侵略の魔の手から生き延びる為、佐幕派・倒幕派がバラバラでは結局、イジメる側の思うツボになるだけ。そういう時こそ、分断されバラバラの同胞を一つに纏め上げる存在が必要になる。それが例えば坂本龍馬であったり、天木直人であったりする。そして、貴方方一人ひとりがそういうコーディネーター役を果たせるのだ。このようなお話をされておられましたが、私も全く同感でそういう考えに大いに賛同します。我々同胞である日本人を最後のところで一つに糾合できるのは、矢張り、天皇陛下この方をおいて他にないのではないでしょうか。明治維新の際、大久保利通など天皇を「玉」として、自分達の支配体制強化に努めたり、とかく、天皇を担ぐ事は、その時代の支配権力者達が己の権力の権威付けを図る為の常道手段としてやって来た事です。従って、天皇の政治利用は負のイメージやタブーが付き纏うのも否めません。一つ間違えると、誤解されたり暗殺の憂き目にも遭う。でも、現在のドウシヨウモナイ「国難」に対処する為の奥の手としては、それも緊急避難的なものとして許容されるべきでしょう。天木さんが常用する「天皇陛下のお言葉」は、正しくそれです。新党「憲法9条」では、自公政権など体制派の悪巧みによる分断化は促進されても、決してまとまらないのです。新党「平和天皇」。これなら、憲法9条の平和主義を掲げながら天皇主義(あくまでも国民主権下の象徴天皇制の事)も前面に出せる。平和憲法ではなく、平和天皇に切り換えるのです。この党名なら、左右両陣営だろうが、老若男女だろうが、最もシンプルで分かりやすく、全ての国民の目を集めることでしょう。御一考下されれば幸いです。

  6. 天木さん、選挙期間中は寒い日も雨の日もまた不快な思いもされた事と思いますが、大変お疲れ様でした。ご苦労様でした。この期間中、天木さんの訴えを記録した動画もたくさんの人に拡散され、視聴された事と思います。天木さんの涙の魂の訴えは、今後の日本を変えていく原動力となります。私たちがそうしなければなりません。天木さん自身は、今後も新党憲法9条の代表として活躍して頂けなければならない存在です。どうぞゆっくりお身体をお休めになって、来るべきに備えて英気を養って頂きたいと思います。本当にお疲れ様でした。

  7. 天木さん、貴方も未だ触れてない事がありませんか。それは、自衛隊の存在と貴方が強弁する憲法九条との矛盾です。貴方は現在の自衛隊は、違憲だと思いますか。二項に明記されている不保持とされる戦力に該当していると思われますか。そう思われるなら、日米安保廃棄と同様、この自衛隊廃棄も声高に叫ばないとウソになります。その事を、このブログで宣言して下さい。貴方の憲法九条死守の本気度を、読者は知りたいのです。もし、天皇制同様、自衛隊存在も、憲法に何ら矛盾なきものと言われるのなら、それについても丁寧にご説明頂ければ、貴方への信頼度が高まると思います。最終日の街宣は雨中での過酷なものとなるでしょうが、無理をなさらず、どこかの公民館などを借りて室内での独演会に切り替える也、臨機応変に対処されるのも一考かと存じます。

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