米国防省がB1戦略爆撃機を北朝鮮沖の国際空域を飛行したと発表した。
ご丁寧に、この飛行は、南北休戦ラインである非武装地帯から「今世紀では最も北の空域を飛行した」と発表している。
あの太平洋戦争を体験した事のある人にとっては爆撃機と言えばB29だ。
国際法に違反して日本全土を無差別爆撃して焦土にした爆撃機だ。
その後、米国の爆撃機は進歩を重ね、爆撃を表すBを頭に様々な数字の爆撃機が開発されてきた。
そのもっとも破壊力のあるのがB1である。
それを北朝鮮の領空近くまで威嚇飛行させ、それを堂々と公表している。
もし米国と北朝鮮の立場が逆なら、米国は即座に撃墜しただろう。
ことほど左様に、米国の軍事活動は威嚇に満ちた悪意のあるものだ。
北朝鮮の外相は「明白な宣戦布告」だと反発した。
「(米側が)宣戦布告した以上、戦略爆撃機が我々の領空に入らなくても撃ち落とす権利を含め、あらゆる自衛的対応を取る権利を苦慮することになる」と警告した。
これは決して間違ってはいない。
表現を慎重に選んだこれ以上ない外交的反撃だ。
しかし、安倍首相は、だから北朝鮮は許せない、さらなる圧力をかけるべし、あらゆる選択がテーブルにある、となる。
そして世論もその言葉に納得する。
しかし、戦争の危機を不必要にあおっているのは米国の方なのだ。
北朝鮮の有事は何としてでも避けなければいけない。
そのためには圧倒的軍事力を誇る米国の方こそ自制すべきなのだ。
それなのに、そんな米国の尻馬に乗って、あるいは米国をけしかけ、北朝鮮の脅威を解散・総選挙の理由にした安倍首相は許しがたい憲法9条違反の首相だ。
日本国民を不当な戦争に巻き込もうとしている国民の敵だ。
その事を私は21区で訴えるつもりだ。
こんなことを選挙演説で訴える候補者は、全国ひろしと言えども、私一人に違いない。
安倍自民党の候補者はもとより、小池新党の長島昭久候補も安倍首相と同じように北朝鮮を敵視して非難するに違いない。
いや、共産党の候補者ですら、世論に迎合して、票を失いたくないから、そんなことは言わないだろう。
そんな中でただ一人、私は、いまこそトランプの米国が必要としているのは憲法9条の精神だと叫ぶつもりだ。
トランプの米国が率先して憲法9条の精神を実践すれば、世界は平和になると訴える。
その私の言葉を日本のメディアが報じなくても、世界のメディアが世界に向けて配信するだろう。
私は21区を全国一の注目選挙区にして見せる。
いや、世界が注目する選挙区にして見せる(了)
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