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米国の外交ベタを見事に露呈したヘイリー米国連大使の言葉

 北朝鮮危機の対応策を議論する国連安保理会合の席で、ヘイリー米国連大使がこう訴えたという。

 「(北朝鮮の挑発が続く状況は)もうたくさんだ。手遅れになる前に全ての外交手段を使い切る時が来た」と。

 この言葉ほど外交失格を求めた言葉はない。

 外交は終わりのない忍耐比べだ。

 「もうたくさんだ」と言った時点で外交交渉は負けなのだ。

 ましてや「外交手段を使い切る」などという言葉を発するのは外交放棄である。

 実はヘイリー米国連大使は同様の外交放棄の言葉をこれまで何度もくり返してきた。

 ヘイリー米国連大使は、決して無能な人ではない。

 サウスカロライナ州下院議員を経て、サウスカロライナ州史上初の女性知事となり、人種マイノリティ(インド系移民)出身知事である。知事在任中は全米50州で最年少の知事でもあった。

 そのヘイリー氏が国連大使という外交のヒノキ舞台で、しかも戦争か平和かという外交の最も重要な局面で、こんな発言をくり返すのである。

 これが米国の外交の実態である。

 軍事大国にあぐらをかいた米国の外交ベタを見事に表すヘイリー米国連大使の発言である(了)

 

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