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トランプ大統領の命取りになるアフガン増兵

 反戦を主張していたバノンの更迭が決まった途端、トランプ大統領はアフガン増兵を発表した。

 画にかいたような、ケリーら軍側近主導によるトランプ政権の戦略転換だ。

 トランプの米国第一主義にメリットがあったとすればブッシュの戦争から決別することだった。

 しかし、シリアを攻撃し、ISと戦い、今度はタリバンとの戦いだ。

 問題は、トランプとその側近軍人らに戦略がまるでないことだ。

 トランプはアフガン建国には関与しない。テロを殺すだけだと言った。

 これほど愚かな演説はない。

 関与しないのではない、関与してアフガンの国づくりなど米国にはしせん出来ないのだ。

 そのことはイラクで実証済みである。

 そしてテロを殺すだけなら、テロとの戦い永遠に勝てない。

 タリバンは早速声明を出した。

 「アフガンは米国の墓場になる。米兵が一人でもいる限り、我々の聖戦は続く」と。

 もちろんISはタリバンと米国の戦いに刺激され、息を吹き返す。

 一方のイラクでは、「独立」に勢いづくクルドが周辺国を不安定化させつつある。

 さらに驚くべきはテロとの戦いにインドとパキスタンに協力を求めた事だ。

 戦場は南西アジアに及び、印・パ対立の新たな火種となる。

 どちらも核兵器保有国だ。

 北朝鮮の危機は中国・ロシアという歯止め役がいる。

 しかしテロとの戦いに歯止め役はいない。

 トランプ大統領のアフガン増兵という迷走は、トランプ大統領の命取りになるだろう。

 それだけではない。

 トランプは辞めればそれで済むかもしれないが、トランプが起こした戦争は米国の命取りになるだろう。

 そしてその影響は世界に及ぶ。

 それにしても情けないのは日本だ。

 アフガン復興に巨額を投じて協力させられてきたのが日本だ。

 その血税がすべて水泡に帰す事になる。

 そして今度こそ、テロとの戦いに自衛隊の協力を要請される。

 日本がテロの標的になる。

 起こりもしない北朝鮮有事に大騒ぎをする前に、アフガン増兵に踏み切ったトランプの米国との軍事同盟関係を真剣に見直す時が来たと言う事であるである(了)

 

コメント & トラックバック

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  1. 天木さんの仰る通り。そうならない事を、祈るばかりになって来たと、言った方がいいのか。今度こそ日本がテロの標的になる。こう言うと、テロ対策のためプライバシー権の制約も致し方ないとか、テロ対策費用の増加だとか、結局、日米両政権による共謀に乗っからされてしまいそうになるのだけど、ハードターゲットになる可能性は大でしょうね。一昨年の後藤さんの処刑もですが、次々と、日本人が搔っ攫われて、北朝鮮の拉致どころの騒ぎじゃなくなるかも。僕は、自分の身を護るくらいの体力は、日々、トレーニングして鍛えてますけどね。けど、防御できるのは、せいぜい2人ってとこです。3人になると、もうお手上げです。馬鹿みたいなことを、天木さんの神聖なるブログ上でコメントさせて貰ってますが、僕の言いたい事は、今の自分及び日本国の物理力では、到底、自らの命すら守れないって事を、言いたいのです。すると、何が、身近な命だけでも守る為の、手立てとなるのだろうか。それを、早急に、真剣に考え、実行に移さなければならない。頼りない単なる大国の都合のいい、「哀しき玩具」に成り果ててしまった、国連の現状を鑑みた時、米帝覇権主義でしか、世界秩序維持が可能でないのか。米国が、「世界の警察官」から降りると公言して、久しい。集団安全保障の枠組み作りは、2度にわたる失敗を繰り返し、世界連邦構想は完全に頓挫した。最早、その場凌ぎの、サバイバル戦略を採り乍ら、遣り過ごさなければならないというのが、現在の実情だろう。だが、そうした中でも、日本は、日本人は、自分達は、どの様な土俵で角力を取り続けるのかという、グランドデザインだけは持っていなければならぬ。そうしなければ、何時まで経っても、ブレ捲りの、何の信念もない、誰からも信頼されず、何時までも尊敬されぬ、日本及び日本人となるであろう。さて、そこで、天木さんの出番なのだ。天木さんを我々のリーダーとして、ブレない日本人、尊敬され信頼される日本人及び日本国を、目指そうではないか。人格者で徳を積んだ天木さんは、正しく日本人及び日本国の顔として、ピッタシカンカンだ。

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