新党憲法9条

憲法9条それは希望

この勝負、まずは金正恩が一本をとった

 金正恩が「おろかな米国の出方を待つ」と言ってグアム攻撃停止を宣言したことだ。

 危機を煽っておいて、恩着せがましく、止めるという。

 止めて当然なのに、止めてくれてありがとう、という気分にさせられる。

 まさしく瀬戸際外交だ。

 きょう8月16日の産経新聞はこれ見て、金正恩がトランプの脅しに負けたと言わんばかりに書いている。

 安倍首相の気持ちを代弁すればそうだろう。

 しかし、実際はその逆だ。

 きょうの読売新聞で伊豆見元・東京国際大学教授が言っている。

 そもそも、北朝鮮にグアムを包囲射撃するつもりなどなかったと。

 米国が8月10日にICBM(ミニットマン3)を発射し、その後も戦略爆撃機(B1)を朝鮮半島に飛来させたため、これ以上軍事圧力を高めるなという警告だったと。

 それを証拠に、朝鮮中央通信はわざわざミサイルの詳細な飛行ルートまで発表した。これでは米国に迎撃してくれと言っているようなものだ。

 つまり「グアム包囲攻撃はやりません」と言っているのだと。

 その通りだろう。

 そして伊豆見教授はこう続けている。

 今回の金正恩の発言を受けて米国は21日からの米韓合同軍事演習にあわせて再び戦略爆撃機(B1)を朝鮮半島に派遣するのかと。

 金正恩の瀬戸際外交の投げたボールに今度は米国が追い込まれる番だ。

 米国は、そしてとくにトランプは、外交と呼べるものはない。

 あるのは軍事力に任せた恫喝外交だけだ。

 金正恩に米国の出方を待つと先に言われてしまった以上、これまで通りの軍事的圧力を続けるなら、国際批判は、今度は米国に向かうだろう。

 金正恩の瀬戸際外交とトランプの恫喝外交は、とりあえずは、金正恩が一本取った形だ。

 それにしても、トランプとの首脳電話会談で、米軍と自衛隊の協力体制強化しか語らず、それを国民の前で当然のごとく語る安倍首相には、外交と呼べるものは何もない。

 あるのは対米従属だけである(了)

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  1. 北朝鮮情勢とグアムが出てきて、CNNが、改めておもいださせてくれた。グアムは準州だからトランプ大統領を選んでない。大統領選に参加ができないのだ。国会の下院に代表を一人送るが、議決権はない。軍人が各地域の人口比で一番。面積の1/3は基地、米国が防衛権を持つから土地収用ができる。

    この構図は沖縄そして日本を彷彿させる。ニュースの締めくくりは、安倍首相とトランプ大統領が電話会談で緊密に連絡をとることで一致したと。

  2. 天木さんのおっしゃる通りなのですが、北朝鮮金正恩政権の狡猾さは、悔しいけれど、我が国が見習うべき手本だと痛感する。こうした瀬戸際外交が採り続けられて云十年が経つが、この芸術的シナリオを書いて、アホ指導者に絶えず示しているのは、果たして誰なのか。こんなブレインが居たら、是非、欲しいと思う程ですね。それに比し、安倍晋ちゃんには宦官的姑息な官僚しか居ないのが残念。だが、非常に危ういシナリオである事は否めない。何時かは近い将来、破綻するのは目に見えています。僕のシナリオは天木さんと酷似してますよ。☞https://www.youtube.com/watch?v=vUzNQglgJZY&t=725s

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