新党憲法9条

憲法9条それは希望

田原総一朗の安倍首相への助言はズバリ憲法9条改憲の封印である

 「政治生命を賭けた冒険をしないか」

 ジャーナリストの田原総一朗が7月28日、官邸で昼食に招かれて安倍首相にそう提案したらしい。

 こんな事をみずから宣伝して政権の指南役を気取るところが如何にも田原氏らしいが、このメルマガは田原批判ではない。

 どんな提案をしたかだ。

。その中でも北朝鮮の電撃訪問が高いと言われているがとんでもないピント外れだ。

 その提案とはズバリ憲法9条改憲を封印しろという事であると私は思っている。

 安倍首相が憲法9条改憲を封印すれば公明党は喜ぶ。

 小池新党との連携も進めやすい。

 何よりも野党共闘にとって攻めどころがなくなる。

 それは取りも直さず共産党の孤立を意味する。

 唯一の障害は、安倍首相を支える右翼の反発だが、そもそも安倍首相を支える右翼は安倍首相の言いなりだ。

 安倍首相が自衛隊明記だけでいいという滅茶苦茶な改憲案を提示しても、それでいいと受け入れるような腰抜け連中だ。

 そんな右翼を黙らせるのは安部首相しか出来ない。

 田原氏が、「安倍首相しか出来ない事」とはそういう意味だ。

 そして、昨日言った事と違う事を突然言い出すのは安倍首相のお得意だ。

 改憲の議論は引き続きやってもらう。しかし国民的合意を得て丁寧にやる必要がある事に気づいたといって謙虚になった安倍を売り込める。

 安倍首相にとっては憲法9条改憲よりも延命なのである。

 そして、私が田原氏の助言が憲法9条改憲の封印であると思う最大の理由は最近の田原総一朗はやたらに護憲ぶりを発揮しているという現実だ。

 後になって、その提案が明らかになり、安倍首相の9条改憲を踏みとどまらせたのは俺だと、その平和主義ぶりを宣伝できる。

 何から何まで、安倍首相と田原総一朗にとって都合のいい話ばかりだ。

 単純な安倍首相がその気になったとしてもおかしくはない。

 田原総一朗が助言したのは、ズバリ憲法9条改憲の先送りである(了)

 

コメント & トラックバック

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  1. こんなに簡単な事が判らないで、専門家といえるのか。恥ずかしくないのか。憲法じゃない。原発だよ

  2. 天木さん、あなたは現憲法の出自はよくご存知でしょう。私は米国の覇権を前提にした議論には、ほとほと嫌気がさしているのです。「加計ありき」ならぬ日米同盟ありきのこの国では、明るい未来はないと思います。なぜ、日米安保条約廃棄を国会で論及しないのですか。貴方が、次期衆院選を睨んで、現在、諸活動されている事は窺えますが、憲法9条と現実の齟齬が、様々な歪曲問題を引き起こしているのではないですか。そもそも、憲法9条は第1条との絡みで副産物的に後付けされた条文です。天皇制存置を謳った1条に対する極東委員会の動向、即ち中ソなど日本軍国主義を支える天皇制アレルギーを抱きその廃絶を要求する社会主義国への対応策として、それらを懐柔せんがための苦肉の策として創出された。だが、そうした事によって、戦後日本はどうしようもない鵺的存在になってしまったのではないですか。嘘の上塗りで見るに堪えないドタバタ劇を演出した稲田朋美の日報隠しにしても、憲法上戦力ではないと嘯く自衛隊のPKO派遣部隊が、南スーダンにおける戦闘状態と矛盾をきたしてしまうから、それぞれがそれぞれの忖度を働かせてしまい、収拾のつかぬ混乱に至った。従って、もう、変えるしかないでしょう。変えなければ、日本人のメンタリティーが問われる事になりませんか。私は、米国の覇権システムの中で、もうこれ以上、自分の精神まで捻じ曲げられて行く事に我慢が出来ないのです。かと言って、別に北朝鮮のように米国と張り合えと言っているのではないのです。先ずは、日本の真の独立を達成しなければ、話は始まらないと言っているのです。その為には、第一に国軍を有す事です。自衛隊は事実上、軍隊じゃないかと言うでしょうが、全然、訳が違う。解釈改憲で、自衛隊は戦力ではない「必要最小限度の実力」だなんて、ずっと子供騙しの嘘の方便で遣り過ごして来た。安倍政権だけではなく私を含めた日本人全体が嘘を前提とした虚構憲法護持を国是として、戦後、卑屈な精神構造を練り上げてきたと言っても過言ではない。もう、トランプのような明らかな差別主義者をリーダーとするような殺人国家アメリカ帝国主義支配から抜けようではありませんか。私は、保革両陣営ともに賛同できません。安倍晋三を始め自主憲法制定に向け改憲を言いながら、独立どころか日米安保で米国におんぶにだっこの精神構造では、余りにも情けな過ぎる自民党。方や、日米安保体制廃棄とうわべでは言うが、その米国マッカーサー三原則をベースにして米ソの駆け引きで恕作さの中、政治的に急造された現憲法を護れの一点張りで正義を嘯く共産党。特に後者は、党是の天皇制廃止と矛盾する第一条をそのままにしておいていいのか。だから似非なんだ。もう、両者共に、そうしたお互いの偽装されたアイデンティティーから解放されなければならない。天木さん、貴方もその事から目を逸らしたのでは、今度の衆院選では闘えないと思うけど、どうですか。

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