仙谷由人という元政治家がいる。
民主党が政権交代を果たして国民が期待した時の官房長官だ。
あの時は権勢を誇っていた。
私も当時のメルマガで仙谷由人官房長官という文字をどれほど頻繁にコンピューターの前で打ち込んだことか。
今の菅義偉官房長官と同じくらい毎日その名前を使ったような気がする。
その仙谷由人氏がきょう7月31日の毎日新聞「そこが聞きたい」に登場して、民進党に助言している。
その中に次のような驚くべき言葉を見つけた。
2014年の衆院選で消費税増税延期を安倍自民党より先に言って論争から逃げてしまったのは残念だ、と語った後で、次のように言っている。
・・・民主党は1996年に「未来への責任」を掲げた政党です。現役世代と子育てに資源を配分する政策を大胆に掲げないといけない。民進党はそこにかけるしかない。増税が続く高齢者医療・介護費との配分が大問題ですが、「お年寄りには蹴っ飛ばされても仕方がない」という発想でもいいのではないでしょうか・・・
これには驚いた。
小泉進次郎とまったく同じ事を言っている。
世代間対立を煽っている。
根本的な間違いだ。
これ以上消費税増税に頼ることなく国民の暮らしと安全を等しく保障する。
これこそが政治であり、そしてそれは正しく政治を行えば十分に可能なのだ。
それこそが新党憲法9条の目指す、あたりまえの政治である。
こんな事を新聞紙上で公言するような政治家が民主党の幹事長をやっていたのだ。
民主党が政権を手放し、民進党となって崩壊しようとしているのも無理もない(了)
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