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あとは安倍内閣の総辞職しかない日報疑惑の落としどころ

 特別防衛観察の報告書が公表された。

 野党やメディアは、その内容が曖昧だ、玉虫色だと批判しているが、これほどわかりやすいものはない。

 自衛隊の隠ぺい体質と、それを正しくコントロールできなかった稲田防衛大臣の大臣失格ぶりは、この報告書で明らかだ。

 すべての混乱は、「日報」という文書の性格と、その取り扱いの不徹底から始まった。

 陸自が廃棄しようとしたのがそもそもの誤りだ。

 その日報を共有していた統幕が、その存在を認めて公開したことが混乱を加速させた。

 最後は、シビリアンコントロールを発揮しようとした黒江次官の政治的判断による隠ぺいだ。

 馬鹿を見たのは稲田防衛大臣だ。

 混乱の全貌を理解しないまま、知らされないまま、制服や官僚の振り付けに踊らされ、虚偽答弁を繰り返して国会を混乱させた。

 おまけに、陸自から内部情報をメディアにリークされる始末だ。

 これを要するに、防衛省という組織がまともに機能していないということだ。

 そして、それを招いた最大の原因が、制服からも官僚からも相手にされなかった稲田防衛大臣の大臣失格ぶりにあったことは明らかだ。

 その稲田大臣も辞めた。

 残る問題はただ一つである。

 稲田防衛大臣を任命し、かばい続けた安倍首相の引責辞任、すなわち内閣総辞職である。

 安倍首相も国民の前で明言した。

 「閣僚の任命責任についてはすべて総理大臣である私にあります」と。

 「国民の皆様の閣僚に対する厳しいご批判については、私自身、真摯に受け止めなければならないと思っております」と。

 ここまで非を認めたと言う事は、覚悟が出来ているということだ。

 野党は、安倍首相が解散・総選挙に打って出る前に、安倍内閣を総辞職に追い込まなければいけない。

 それが出来ないようでは、今度こそ野党は座して死を待つ事になる(了)

 

コメント & トラックバック

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  1. 仮に安倍政権が倒れ 新政権になったとした場合、日本の安全や経済の状況が、悲惨な状況を迎えた場合、責任はおとりになりますか?
     
     私は20代女ですが、 10年後 20年後 大丈夫ですか? 自衛隊が、人民解放軍の先兵を務めるようなると、天木さんと同じ省出身の方がおっしゃってましたが、大丈夫ですか? 日本の貧困化によって 日本女性が将来、外国人に体を売って生活しなければならない状況には、なりませんか? そのとき、陛下は助けてくれますか?

  2. 日本の自衛隊の実質上の指揮は日本になく、米国政府が任命している最高司令官が掌握しているという指摘がありました。

    国民が知らない知らされてない闇がたくさんありそうです。

  3. 独自の外交(あるいは防衛)の不在を証明した?

  4. 誰も指摘しないのですが、1週間といえ、防衛大臣を外務大臣が兼任することっておかしなことです。これが総理の判断なら内閣総辞職しかありません。

    米国の国務長官が、国防長官を兼任したらと考えれば、外交・対話も出来ない国と思われます。

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