きょうのメルマガで真っ先に取り上げる記事として、私は安倍首相の沖縄訪問と米軍艦載機部隊の岩国移駐受け入れについて書こうと思っていた。
このふたつは関連がある。
安倍首相はわざわざ沖縄の慰霊の日の式典に出席しておきながら翁長と面会することを避けた。
そして、基地負担軽減を強調して辺野古移設の重要性を訴えた。
これ以上ない不誠実な態度と欺瞞だ。
辺野古に巨大な米軍基地が出来てしまえば、沖縄の米軍基地負担は永久に固定化される。
そして、安倍首相が沖縄を訪問した同じ日に、岩国市長が米空母艦載機部隊の岩国移駐受け入れを正式表明した。
これは米軍基地負担の分散化のごとき印象を与えるが実際はその逆だ。
それを証拠に、6月23日の朝日新聞は、これで岩国は極東で最大級の米軍受け入れ地になると書いている。
これを要するに、安倍政権になって、沖縄の負担軽減、分散化ではなく、本土の沖縄化が急速に進んでいるのだ。
その事について私は書こうとしてた時、NHKの7時のニュースが驚くべきニュースを流した。
松本亜季と名乗る女性を登場させて、沖縄の基地を大阪に受け入れる運動を進めている事を紹介した。
なんでもその女性は、もともとは基地反対であったけれど、基地反対だけを叫んでも広がらない。大阪(本土)の人たちは沖縄に負担を押し付けて基地問題はひとごとのようだ。そこで大阪に基地を受け入れて分担すれば、はじめて沖縄の痛みがわかる、そう思い直して大阪に基地を受け入れる運動を始めたという。
このNHKの番組が、米軍基地受け入れ定着化を図る御用番組であり、この女性がその片棒を担いでいるのなら何をかいわんやだ。
しかし、もしこの松本さんという女性が、本気で沖縄や日本から米軍基地をなくしたいと考え、そのための戦略として、米軍基地の受け入れという「毒」を味わって、結果として大阪府民や全国の国民に「米軍基地はいらない」、という考えを広めようと考えているなら、私は何としてでも松本さんやその仲間たちに訴えたい。
その運動は間違いだ。
米軍基地は分担して負担するものではなく、日本から縮小、撤廃されるべきものであると。
そして、それを進める最善の方法は、決して基地の痛みを分担して基地反対の考えを普及させるのではなく、新党憲法9条の実現に参加することだと。
このメルマガの読者の中で、松本亜季さんとその仲間に連絡を取れるものがいたら、私が、NHKのニュースを見て、ぜひ話をしたいと思っていると伝えていただければ幸いである(了)
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