新党憲法9条

憲法9条それは希望

今度のサミットほど安倍首相の出番がないサミットはない

 サミットが始まった。

 そこで何が議論されるのか、メディアはこれまでほとんど報じて来なかった。

 それほど存在感の薄くなって久しいサミットである。

 やっと今日の各紙が報じた。

 主要な議題は次の通りだという。

 テロ対策

 北朝鮮問題

 中東問題

 ウクライナ問題

 難民・移民問題

 世界経済

 気候変動

 
 これを見て、今度のサミットでは安倍首相の出番が全くない事がわかる。

 なぜ安倍首相に出番がないか、そのひとつひとつについて、私がここで説明する必要はないが、念のために書いておく。

 日本はテロの被害にあっていない唯一の恵まれた国だ。

 そんな日本が、テロの被害にあって、非常事態宣言をしているような国と、どうしてまともな議論が出来るというのか。

 難民・移民問題について、最も関係が薄く、だからこそ難民・移民政策で最も遅れている日本が、どうやって議論に参加できるというのか。

 ウクライナや中東問題については言うまでもない。

 気候変動に至っては、パリ条約の批准が遅れ、締約国交渉会議に正式に参加できなかった日本だ。

 議題の中で唯一安倍が参加できるのは北朝鮮問題ぐらいだ。

 しかし、トランプと結託して、いくら安倍首相が北朝鮮に圧力をかけようとしても、今度のサミットには、北朝鮮に対して最も影響力のある中国やロシアは参加していない。

 しかも、中国もロシアも、安倍首相の対北朝鮮包囲には反対だ。

 こう考えて行けば、今度のサミットで安倍首相の出る幕は全く無い事がわかる。

 それにもかかわらず、メディアは、メルケルに次いで二番目にサミット参加経験の長い安倍首相が、米国と欧州の橋渡し役をおこなう事が期待される、などと書いている。

 もはやこれは報道ではない。

 現実を無視し、安倍首相の意向を忖度した、作文記事である(了)

コメントは承認後に公開されます

*
*
* (公開されません)

Comment On Facebook