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安倍改憲に反対する石破の正論を活用できない民進党の無策

 きょう5月19日の毎日新聞が、安倍首相の改憲発言を批判する石破茂氏のインタビュー記事を掲載していた(安倍改憲を問う④)。

 そこで石破氏は次のように語っている。

 「(安倍首相の言う)『9条3項』の中身を見ないと何とも言いようがない。憲法学の通説的見解では、前文を受けて9条1項で戦争を否定し、9条2項で戦力を否定する。憲法制定過程で芦田均が2項に『前項の目的を達成するため』という文言を入れ、自衛のための戦力保持が認められるようにしたとされるが、政府はその立場をとっていない。『自衛権は国家固有の権利』という別の理屈で自衛隊は合憲だと説明してきた。この状態で3項を入れたら矛盾の固定化を招く懸念がある・・・」

 安倍首相の突然の改憲宣言の最大の矛盾は、この石破氏の言葉に尽きるのである。

 そして石破氏はこうダメ押ししている。

 「・・・議論が進まないのは、自民党が見解を固めきっていないからだ。民進党など他党のせいにしてはいけない。総裁が『自民党改憲草案にはこだわらない』と言ったら、議論の前提が変わる・・・まず自民党内を固めるところからやるべきだ・・・」

 これは、安倍首相の改憲宣言に対するこれ以上ない的確な批判であり、そしてその批判は正しい。

 ここまで塩を送ってもらっているのだ。

 野党はこの石破氏の正しい安倍批判を最大限に活用すべきだ。

 つまり、国会軽視であるとか、日本の首相と自民党総裁の使い分けだとか、改憲論争の核心を離れた批判を繰り返すよりも、自民党の憲法審査会の委員に、9条3項の具体的条文案をまず出して見ろ、それを見せてもらってはじめて審議に応じられる、と突っぱねるべきなのだ。

 そして、自民党の憲法審査会の委員たちが、それは出来ない、なにしろ言い出したのは安倍首相だからだ、我々には安倍首相の考えている事がわからない、と言えば、それなら安倍首相を憲法審査会に呼んで、自らの口で改正案を語ってもらうしかない、と更なる要求をすればいいのだ。

 自民党はたちまち行き詰まるだろう。

 そして安倍首相は恥をかくだろう。

 安倍首相の頭ではとても案文など提示できないからだ。

 案文の一つも示せないのに掛け声だけをかけたことが、白日の下にさらされることになる。

 その時点で安倍改憲宣言はその正当性が失われる。

 ところが、きのう開かれた、安倍改憲宣言の後の最初の憲法審査会の議事録を見て失望した。

 中川正春も辻元清美も、安倍批判を繰り返すだけだ。

 ここまで石破氏が助け舟を出してくれているというのに、それを活かせる知恵者はいないのか。

 民進党にはもっと鋭い護憲論者はいないのだろうか(了) 

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  1. 安倍晋三を失脚させるのは、簡単なことで、憲法についての知見がほとんどないことを広く公に知らしめて恥をかかせ、憲法改正の発議をあきらめさせればよいと思います。憲法改正のために権力の座にいるのだから、憲法改正ができないことを知れば、おのずと首相の座からも降りるでしょう。

    というわけで、野党におかれては、将棋の藤井四段になぞらえて、安倍晋三、憲法改正・炎の七番勝負を仕掛けていくことを所望します。
     第一局 安倍晋三の憲法観、国家観
     第二局 自衛隊の合憲性と9条3項追加論
     第三局 記者クラブ制度と憲法21条
     第四局 天下り抑制と憲法
     第五局 国会議員の特権削減と国会議員の憲法上の義務の追加
     第六局 法的拘束力のある国民投票制度の導入
     第七局 安倍総理が指定するテーマ

     討論の相手方は著名な憲法学者、国際政治学者などとし、事前の打ち合わせはなしとします。個人的には、安倍晋三総理閣下の分厚い憲法観が聞けるであろう、第一局が楽しみです。
     

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