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コミーはフーバーの爪の赤でも煎じて飲むべきだった

 コミーFBI長官がトランプ大統領に首を切られたのは、コミー氏が無能だからだ。

 こうトランプ大統領は更迭の理由を公言した。

 私もそう思う。

 しかし、その意味はまったく別の意味でだ。

 かつて米国にはエドガー・フーバーというFBI長官がいた。

 1972年に死去するまで、なんと48年間にわたってFBI長官を務めた。

 その理由は、フーバーがFBI長官の職を利用して歴代大統領のスキャンダルを握っていたからだ。

 フーバーの怒りを買う事をおそれて、誰もフーバーを変えられなかったのだ。

 コミー氏もトランプ大統領の弱みを握っていたはずだ。

 いや、このひとつとってみても、立派なスキャンダルだ。

 すなわち、今度のコミー長官の更迭に際して、トランプ大統領は得意げにべらべらと裏話をしゃべっている。

 まさかFBIは俺のロシア疑惑を調べていないだろうなと。

 ご丁寧に、三度もコミー氏にそう念を押したとトランプ大統領は喋っている。

 こんな捜査介入が事前に世間に知られたら、それだけで大スキャンダルだった。

 コミー氏はそれをばらすぞと脅かすだけでよかったのだ。

 それにもかかわらず、ハイ、その通りです。捜査対象になっておりません、と答えたということをトランプ大統領にばらされている。

 何と言う事だ。

 フーバーの爪の赤でも煎じて飲んだらどうだ。

 コミー氏はやはり無能だったのだ。

 切られるべくして切られたということである(了)

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