悪法の介護保険法改正案を自民党が強行採決したのは、4月12日の衆院厚労委員会だった。
その光景をテレビの報道を見た私は、安倍暴政ここに極まれりと思った。
なにしろ、森友疑惑を民進党の柚木議員が質問しようとしたら、関係ない質問をするようでは、もはや介護保険法改正案の審議は必要ないということだ、と言って、いきなり強行採決したからだ。
民進党が怒るのも無理はない。
審議ストップするのも無理はない。
今度こそ、安倍昭恵夫人の国会招致や、森友疑惑よりはるかに深刻な加計学園疑惑を徹底追及し、それに応じないようでは、すべての国会審議を拒否して解散・総選挙に追い込むべきだ。
そうすれば共謀罪も廃案になる。
今度廃案になれば二度と共謀罪は持ち出せなくなる。
そう思って私はいよいよ政治がおもしろくなってきたと喜んだ。
ところがきょうの新聞を見て驚いた。
自民党の竹下国対委員長が謝罪したからといって、山井国体委員長があっさり手を打ったという。
国会が正常化されるという。
なんという腰砕けだ。
これでは安倍暴政をますます増長させるようなものだ。
おりから民進党は離党者が続出して蓮舫・野田体制は崩壊直前だ。
それにしても、共産党は一体何をしているのだろう。
せめて共産党だけは審議拒否を貫いて徹底抗戦を貫いてもらいたい。
ところが、共産党の姿が見えない。声が聞こえてこない。
さては民進党を見限ったのか。
野党共闘をあきらめて、共産党の生き残りに専念することにしたのか。
絶望的な、いまの政治状況である(了)
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