信じられない事であるが、もはや森友疑惑は幕引きムードだという。
その理由は安倍政権の支持率が下げ止まったからだという。
これ以上、昭恵夫人の責任を追及すれば、世論の反発が野党に向かうからだという。
これが安倍政権側から流される情報操作ならわかる。
しかし、もし本当にこのまま森友疑惑が幕引きされるようなら、安倍暴政はますます増長するだろう。
なぜ、そんな事になるのか。
その責任は、共闘に失敗した野党の体たらくにある。
しかし、それ以上に責任が大きいのは、安倍暴政を阻止できない自民党にある。
その中でも、いつもポスト安倍の筆頭にあがる石破茂前地方創生担当相と、岸田文雄外相の不甲斐なさにある。
その事を示す証拠を見つけた。
いまから一週間ほど前のTBSの午後の情報番組である「ゴゴスマ」で、東国原英夫(そのまんま東)がばらした。
それをたまたま見ていた私は、その率直さに驚いたものだ。
すなわち、このあいだ石破茂前地方創生大臣と偶然に飛行機で一緒になっ時、石破氏は、意気軒昂かと思いきや、すっかりしょげていたと。
石破氏はテレビ番組(TBS時事放談)で森友疑惑について昭恵夫人はみずから説明すべきだと話した。
それを知った私は、ついに石破氏は安倍首相を見限ったのか、激怒させることを覚悟の上、あそこまでしゃべったのかと思った。
その事を私はメルマガでも書いた。
誰もがそう思ったに違いない。
東国原もその一人であったに違いない。
だから石破氏に会った時、石破氏は意気軒昂と思いきや、しょげかえっていたというのだ。
これが本当なら、石破氏は安倍首相の激怒を招いた発言をいたく反省しているということだ。
こんな腰砕けでは、とても安倍首相に代わる自民党総裁にはなれない。
そして岸田外相だ。
きょう4月2日の共同通信が配信した。
日本が核兵器禁止条約交渉に不参加を決めた背景には、核抑止力に頼るトランプ米政権に配慮した安倍首相の意向があったと。
参加意欲を示していた被爆地・広島選出の岸田外相は、安倍首相に押し切られたと。
これが事実なら岸田外相は政治家失格だ。
核兵器禁止という日本外交の最も重要な切り札を、自らの思いを曲げてまで、安倍首相の前にあっさり捨て去ったのだ。
岸田外相がことごとく安倍首相の外交に従属しているということはわかっていたが、ここまで情けないとは。
安倍首相の後を継ぐと言われている二大筆頭候補者がこの体たらくだ。
この二人こそ安倍暴政を増長させている最大の原因である(了)
それは与党の責任でも野党の責任でもなく国民の責任だと思う。 日本は第二次世界大戦後の苦い経験で平和の精神を持つようになった。いつの間にか平和の精神が、事なかれ主義に変化していき、紛争や争いを避け、長いものに巻かれ何より安定を望む国民性になった。
国民は安定政権を望んでいる。政治的混乱を望んではいない。韓国を見て大統領ですら弾圧する国民性は素晴らしいというより、またか、バカだなぁと思う人の方が圧倒的に多いだろう。
国民が変わらなければ安倍政権はここままだと思う