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 統一教会から決別しなければいけない本当の理由(投稿を共有する)

 さすがの岸田首相も、統一教会からの決別を決断せざるをえなくなった。

 無理もいない。

 世論が、政治と統一教会への関りを許さないからだ。

 その最大の理由は、統一教会の反社会性があまりにも国民にとって有害であるからだ。

 国民を守るはずの政治家が、国民を犠牲にする統一教会に頼るようでは、政治は成り立たない。

 しかし、日本の政治が統一教会から決別しなければいけないもう一つの大きな理由がある。

 それは統一教会が米国のCIAがつくった日本の政治を支配ツールであったからだ。

 このことを教えてくれたのがフリージャーナリストの加治康男氏だった。

 そしてまたひとり、その事を教えてくれるフリージャーナリストがいることを読者からの投稿で知った。

 そのフリージャーナリストとはTBS出身の田中良紹(よしつぐ)氏だ。

 読者かの投稿で知った田中氏の有料メルマガの内容を、私なり要約し、以下の通り他の読者と共有したい。

 以下引用

 旧統一教会が文鮮明によって設立されたのは、朝鮮戦争が休戦した翌年の1954年である。

 冷戦構造の中で、日本と韓国を「反共の砦」として統治しなければならない米国は、反米感情の矛先が米国に向かないように、日本と韓国を巧みに離反させた。

 韓国の初代大統領李承晩の強烈な反日姿勢の後ろには米国があった。

 李大統領は「李承晩ライン」を一方的に宣言して竹島を韓国領とし、日本の漁船を次々に拿捕していく。

 こうして日韓関係は冷却化し、それぞれが米国だけを頼るようになった。  

 その一方で米国は、朝鮮戦争で潤った日本に韓国経済復興のための資金を提供させることにする。

 それが米国に後押しされた1965年の日韓基本条約締結である。

 植民地支配を認めない日本を放置し、「賠償」ではなく「援助」で大判ぶるまいさせた。

 すなわち当時日本が保有していた10億ドルの外貨のうち、8億ドルを援助資金として韓国に提供させた。

 その一方で、竹島問題は「解決せざるを持って解決する」という戦略を取り、対立関係を永続された。  

 この時の韓国大統領は独裁軍人朴正熙で、韓国経済は彼の下で奇跡の復興を成し遂げる。

 その時、民間レベルで日本から金を吸い上げる装置になったのが旧統一教会だった。

 1961年に朴正熙政権が誕生すると、金鍾泌KCIA長官は旧統一教会を再組織して、日本の民間から金を吸い上げ、それを韓国と米国の政界に流す組織にした。
 
 日本には朝鮮半島を植民地支配してきた過去があり、それを問題にすることで、日本人の贖罪意識をえぐり、過去の罪を清算するため献金することが必要だと思い込ませた。

 旧統一教会が日本で伝道を始めたのは1958年だが、米CIAと韓国KCIAにより勝共連合が1968年に韓国と日本に同時に設立された。

 その時利用されたのが、反共という共通のイデオロギーを持つ岸元総理、笹川良一、児玉誉士夫らだった。

 そして、岸元総理の娘婿である安倍晋太郎氏に、旧統一教会と自民党政治家の関係を深めさせた。自民党政治家の秘書に旧統一教会の信者を送り込むよう奨励させたのだ。

 こうして自民党政治家の選挙に旧統一教会の信者が協力するようになる。  

 その一方で、旧統一教会の狙いは米国の政界に影響力を持つことだった。

 朴正熙大統領とKCIAが、旧統一教会を使って米国政治を動かそうとしたのだ。

 そこに朴東宣というロビイストが絡む。

 朴東宣は実業家だが、ワシントンDCに邸宅を構え、夜な夜な米国議員をパーティに招いて政治工作を行ういわくつきの人物で文鮮明とは協力関係にあった。

 安倍晋太郎外務大臣は朴東宣を利用して対米工作を行ったと言われ、息子の安倍晋三氏が大学時代に米国に留学した時には、朴東宣が生活の面倒を見た。

 ともかく、旧統一教会とKCIAと朴東宣は協力して対米工作を行い、そこに日本の岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三の3代の家系が絡まるのである。

 反共イデオロギーで結びついた岸元総理と旧統一教会の関係だが、1991年にソ連が崩壊すると、反共イデオロギーを脱ぎ捨て、文鮮明は一転して北朝鮮の金日成主席と関係を深めた。

 安倍元総理は母親の忠告で、旧統一教会とは距離をとろうとしてきた。

 しかし第一次政権の失敗で、自民党は2009年に選挙ではじめて政権を手放す。

 民主党に政権交代を許す。

 その時、自民党を支えてきた業界団体がみな民主党支持に回ったことが衝撃的だった。

 業界団体は権力次第でどちら側にでもつく。

 それを知った自民党は岩盤支持層となる宗教票に目をつけた。

 統一教会との関係に深くかかわってきた岸、安倍晋太郎を引き継ぐ安倍晋三に目が向く。

 安倍元総理と旧統一教会との再接近が図られ、自民党は旧統一教会に集票能力、選挙での貢献を期待する・・・

                                 引用終わり

 この田中氏の解説が正しいとすれば、統一教会問題とは、いわゆる反社会的な団体から善良な国民を救うという問題に加えて、対米従属の歪んだ日米韓の関係から日本を救う問題である事がわかる。

 そうであればなおさらのこと、岸田首相は統一教会の解散を目指さなければいけない。

 つまり戦後の日本の政治の闇と、それをつくり、利用し、継承した岸・安倍政治からの決別を目指さなければいけないのだ。

 それは日本国民のためだけでなく自らのためである(了)

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