きのう10月16日、中国共産党大会が開幕し、事実上、習近平主席の第三期目が始まった。
きょうの各紙を見ると、この中国共産党大会開催の事で一色だ。
しかも、習近平主席の独裁体制批判一色だ。
社説を見ても批判のオンパレードだ。
「権力集中の弊害直視を」(朝日)
「台湾侵攻の危険度が高まった」(読売)
「『強国路線』は許されない」(産経)
「閉ざされた中国なら明るい未来はない」(日経)
「『平和的発展』を行動で」(東京)
毎日は社説でこそ取り上げなかったが、特集記事に中で、やはり習近平主席の中国批判を繰り返している。
よくもここまで悪口が書けるものだ。
笑ってしまうのは、わざわざ江沢民元総書記(96歳)や朱鎔基元首相(94歳)が欠席した事を、あたかも権力争いのごとく書いてることだ(読売ほか)。
高齢化で出席もままならず、もはや権力争いすら出来ない存在になってしまったというだけの話なのに。
もっと滑稽なのは日経だ。
習近平主席が演説中に咳払いして何度も水を飲んだことを取り上げ、のどに不調か、とまるで病気になって欲しいといわんばかりだ。
ついにボロ探しも、ここまで来たかという思いだ。
そして各紙はこぞって北朝鮮が祝電を送った事を書いている。
悪の北朝鮮が巨悪の中国にすがりついたと言わんばかりだ。
戦争中の国ならいざ知らず、国家元首の就任に際して祝電のひとつぐらい送るのは、外交儀礼のうちだ。
それとも、日本を含め西側諸国は、ただの一カ国も祝電を送った国はなかったとでもいうのか。
しかし、メディアがどんなに習近平主席の中国を悪く書いても、習近平主席の第三期目の5年間が動き出す。
第三期の就任を確実にするまで自制していた習近平主席が、いよいよ思う存分本領を発揮する。
だからメディアは、習近平主席の悪口を書くのはいいとしても、今日からは、第三期目の習近平主席との関係強化の重要性を書くべきだ。
ズバリ、岸田首相に対し、いまや世界で最も権力者になった習近平主席と真っ先に対面会談する首脳は、バイデンでも、プーチンでもなく、日本の岸田首相であるべきだ、と書くべきだ。
11月にジャカルタで開かれるG20という絶好の舞台が用意されているではないか、と書くべきだ。
そこで岸田・習近平会談を実現し、あわせて韓国の尹大統領との首脳会談も一気に実現せよと書くべきだ。
日本から申し入れて相手が断る理由はどこにもない。
それが出来れば、明るい話がないもないG20の主役に岸田首相はなれる。
決断できない岸田首相の汚名挽回になり、支持率向上間違いない。
一石二鳥、いや三鳥だ。
そう書く大手紙が出て来ないものか。
いや、大手メディアに言われなくとも、その事に岸田首相はみずから気づかなくてはいけないのである(了)
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