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プーチン大統領の訪ロ招待に応じなかった習近平主席の正しさと強さ

プーチン大統領の訪ロ招待に応じなかった習近平主席の正しさと強さ

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 きょう7月4日の読売新聞に極めて注目すべき記事を見つけた。

 その記事は、69歳の誕生日を迎えた習近平主席に対し、プーチン大統領が6月15日に祝意を表する電話会談をしたという記事だ。

 その時、プーチン大統領は習近平主席にロシア訪問を要請したという。

 私が注目したのは、それに対し習近平主席はコロナ対策を理由として、近い将来の訪ロは困難との認識を示したと書かれていたところだ。

 訪問困難との認識を示した背景には、今年後半の共産党大会を控え、国内だけでなく、国際環境に正しく対応する必要があるからだ。

 具体的には国際世論に配慮するとともに、米国に対中批判の余地を与えないためだ。

 ただでさえ習近平の中国には逆らえないと思っているプーチン大統領は、今度のウクライナ侵攻によりますます習近平主席の中国に頼らざるを得なくなった。

 習近平主席が訪ロ招待に難色を示したことは、プーチン大統領の今後のウクライナ対応に影響を与えざるを得ないだろう。

 その一方で、バイデン大統領の米国もまた、もはや米国一国では中国を屈服させることは出来ない。

 それどころか、対中包囲網は、世界の多数国を参加させなければ奏功しないのだ。

 中国が、ウクライナ侵攻でロシアと一線を画すなら、世界の大勢は中国を評価するだろう。

 世界の大勢を味方につける中国は、もはや米国の敵ではない。

 これを要するに、きょうの読売新聞の記事は、習近平主席の正しさと強さを見事に教えてくれたということだ。

 プーチン大統領はもとより、バイデン大統領もかなわない習近平主席は、いまや世界一の指導者になりつつある。

 岸田首相による日中関係の改善努力の必要性は待ったなしだということである(了)

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