安倍首相の権力の私物化や、ウソ、隠ぺいを批判するのは、いくら批判してもし過ぎる事はない。
そして、その批判に安倍首相はダウン寸前だった。
そこに降って湧いたのがコロナウイルス危機だ。
習近平主席の訪日延期が決まり、東京五輪ももはや延期は必至だ。
リーマンショック以上の経済危機も不可避だ。
黙っていても安倍政権は終わる。
ところが、批判するしか出番のない野党は、ここぞとばかり安倍批判を加速させた。
そして、コロナウィルス危機が発生しても、桜やIRや検察人事や閣僚スキャンダル批判ばかりした。
そしていまはコロナウィルスだろうと逆襲された。
問題はその後の野党の対応だ。
いまは皆が一致してコロナ危機を乗り切る時だと言って、安倍首相のコロナ対策を、お手並み拝見と、黙って見ていればよかったものを、パブロフの犬のごとく、安倍首相のコロナ対策批判に集中した。
もし安倍首相だけが対策を間違っていたなら批判しても良かったかもしれない。
ところが、ここに来て安倍首相一人が間違っていたのではない、それどころか主要国の指導者が軒並みに対応に苦慮していることが明らかになった。
コロナ危機が欧米で本格化するのはこれからだ。
ほとんどの欧州主要国が非常事態宣言をし、入出国規制を厳格化しようとしてる。
一番遅れて、慌て始めたのがトランプの米国だ。
しかも。その狼狽ぶり、支離滅裂ぶりは明らかだ。
感染者数、死者数がどんどん増え、ついに検査を徹底すると言い出した。
株価対策のために事実上のゼロ金利を断行した。
他の欧州主要国も同様だ。
世界の混乱はこれからであり、ついに米国と中国がコロナウィルスを持ち込んだのは中国だ、いや米国だと非難の応酬を始めた。
こうなれば安倍首相は相対的によくやっているとなる。
それでも野党は安倍批判をしなければ野党の存在意義はない。
だから今日から始まる国会審議でも、野党はコロナ対策についての安倍批判をするしかない。
安倍首相は低姿勢に終始するだろう。
そうすることで世論の支持を野党から奪う事ができるからだ。
何と言う皮肉だろう。
コロナウィルスでとどめを刺されるはずが、コロナウィルスで危機を乗り切ろうとしている。
メディアの政治部記者たちもコロナ危機における政局報道に戸惑っているごとくだ。
各紙の報道から、それがよく伝わって来る。
新聞や週刊誌がつまらなくなってきた(了)
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