2月2日の毎日新聞が心温まる記事を載せていたので紹介したい。
その記事は、2016年に自転車事故で頸椎を損傷し政界を引退した谷垣禎一元自民党総裁が2月1日に元関脇豪風(押尾川親方)の断髪式に登場し、豪風の大いちょうにはさみを入れたという記事だ。
パフォーマンスをするような谷垣氏ではないのに、なぜそんなことをしたのか。
それは豪風の師匠である尾車親方が2012年に巡業中に足を滑らせ転倒し、やは頸椎を損傷した。手術を乗り越えた尾車親方は、リハビリに励み、現在は歩けるまでに回復した。その経緯を尾車親方は「人生8勝7敗 最後に勝てばよい」(潮出版社)に書いたところ、それを読んだ谷垣氏が尾車親方に電話し、以来交友がはじまったという。
車いすに乗ったまま土俵に上がった谷垣氏が大いちょうにはさみをいれると、館内から大きな拍手が起こったという。
花道から見届けた尾車親方は「うれしかった。相撲もリハビリをあきらめなければ自分の限界を超えられる」と話したという。
いい話だ。身体障碍者を政治に利用するどこかの政治家よりもよっぽど心温まる(了)
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