米国の大統領選が2月3日のアイオアの予備選を皮切りに、ついに始まった。
11月初めの大統領選に向けて9カ月の長い選挙戦になる。
いつもの通り、これからの日本の政治記事は、この大統領選挙の報道一色になる。
しかし、今度の米国の大統領選は、いつも以上に、日本の政治にとって特別の意味がある。
それはトランプ大統領再選の有無が安倍首相の進退に直接かかわってくるからだ。
もはや日本の政治では、野党共闘の崩壊により、野党では安倍首相を辞めさせられなくなった。
しかし、野党が追い込めなくても、トランプ大統領の再選がなければ安倍首相は間違いなく辞める。
その反対に、もしトランプ大統領が再選されれば、辞めようと思っていた安倍首相が辞められなくなる。
トランプ大統領と話が出来るのは自分しかないと寝た子を覚ますからだ。
そして、トランプ大統領に無理難題を押しつけられるぐらいなら、もう少し安倍首相にやってもらおうと、野党も自民党も考える。
やはりアメリカが日本の首相を決めるのだ。
安倍退陣を求めたいと思うなら、何としてでもトランプ再選阻止を祈るしかない。
そして、祈るほど悲観的になる必要はないかもしれない。
日本の報道ではトランプ再選論に傾いているようだが、事情通によれば、決してトランプ大統領は楽観できないらしいのだ。
そんな中で、またひとつ、トランプ再選に不利になるような記事を見つけた。
送られた来た「選択」最新号(2月号)の「トランプ再選を望まぬプーチン」という記事がそれだ。
この記事の凄いところは、4年前の米国大統領選で、勝つはずだったヒラリー・クリントンが、プーチン大統領の選挙妨害でトランプ大統領誕生の番狂わせになったと、はっきり書いているところだ。
つまりロシア疑惑を認めている。
その上で、あてがはずれた、結果的にクリントン大統領のほうがロシアの国益上良かったと、選挙介入が裏目に出た事をプーチン大統領が認めたというのだ。
トランプ再選は支持しないと周辺に漏らしたというのだ。
私はてっきり逆だと思った。
トランプ大統領に貸しを作ったプーチン大統領は、トランプ大統領の急所を握ったわけだから、いざとなればそれをばらすぞと脅かせばトランプ大統領を意のままに出来る。
だからてっきりプーチン大統領はトランプ大統領の再選を望んでいると思っていたのだが、そうではないというのだ。
もしプーチン大統領が本当にそう思っているなら、今度こそ、プーチン大統領は再び選挙妨害をして民主党候補を応援すればいい。
そういう事になるのかと思ったら、「選択」のその記事は、そうではないと、こう書いている。
「・・・ロシアは次回は大統領選に介入せず、フェイクニュースの拡散も避けると見られる。それは民主党候補の得票を一定程度上乗せしそうで、トランプ陣営に不利に働く・・・」
何のことはない。
いくらトランプ大統領が優勢と言っても、それは紙一重なのだ。
ちょっとしたことで逆転するほど僅差なのだ。
だから、ロシアが選挙妨害しなければ、トランプ大統領は勝てないということだ。
前回も、そして今回も、ロシアの選挙介入がなければトランプ大統領は勝てないということだ。
ロシアに勝たしてもらっているようではトランプ大統領は米国の大統領失格だ。
トランプ大統領の再選は、まだまだ不透明である。
やはり安倍首相は辞める事になりそうだ。
私はそう期待している(了)
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