誤爆によって罪のない人々が犠牲になる。
あってはならない事だ。
イランが嘘をついたとしたら批判されてもおかしくない。
もし誤爆が本当なら、イランにとっては大きな失点に違いない。
ところが今度はトランプの米国の番だ。
スレイマニア司令官の殺害を正当化するためにトランプ大統領は4つの米大使館攻撃計画への脅威をあげた。
「差し迫った脅威があった」から攻撃に踏み切ったのだと。
この殺害で多くの米国人の犠牲者を防いだと。
どこかで聞いた言葉だ。
その通りだ。
いまから16年前、あのブッシュ大統領がサダム・フセインのイラクを攻撃した時、それを正当化した言葉だ。
しかし、フセインとアルカイダのつながりはなく、大量破壊兵器もなかった。
その口実はまっかな嘘だったのだ。
その嘘の責任をとることなく、今度はスレイマニア司令官の殺害だ。
そして、いま、米国内部から、トランプ大統領の「差し迫った脅威」発言には根拠がないという疑義が出始めた。
ポンペオ国務長官もエスパー国防長官も、そんな情報は聞いた事がない、証拠はない、と言い出し始めた。
そしてついにトランプ大統領は開き直った。
そんなことはどうでもいい。
スレイマニアが脅威なのだと。
語るに落ちるとはこのことだ。
はじめにスレイマニア殺害ありきだったのだ。
それはあたかもサダム・フセインのイラク攻撃ありきと同じだ。
米国に狙われたらお終いだということである。
米国に攻撃されたら最後だということだ。
そんな米国を世界は誰も止められない、非難すらできない、ということである。
そんなトランプの米国に最後まで従っていくのが日本である。
いくら国があっても足りない日本である(了)
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