きょうの各紙が一斉に報じた。
国民投票法案の今国会での採決は日程的に厳しくなったと。
与党からは、強行採決を急ぐべきでないという声が出始めたと。
これは、安倍首相が今度の国会で国民投票法を成立させることをあきらめたということだ。
もうすぐ安倍首相自らがそれを言い出す事になる。
かくて国会の与野党攻防は、桜を見る会の疑惑追及だけになっる。
そうなれば安倍政権ペースだ。
安倍政権を支えているのは官邸官僚だ。
いまや官邸官僚は公安・警察官僚が中心だ。
やがて、「桜を見る会」疑惑は、ブーメランのように、旧民主党も同様の事をやっていた、いや、もっとひどい招待客人選をやっていた、などと泥仕合に持ち込まれるだろう。
そして、その動きは早くも出始めて来た。
きのう発売の週刊新潮(11月28日号)で、民主党から自民党の寝返った長島昭久議員が櫻井よしこに語っている(日本ルネッサンス)。
「民主党のとき、我々もまったく同じ事をしていましたよ」と。
今日発売の週刊文春(11月28日号)で飯島勲氏が書いている(激辛インテリジェンス)。
「国民各界各層からお客を招待するっていう意味じゃ、経済界には冷たく、労働組合に支持基盤を頼っていた民主党政権の方がよっぽど幅が狭かった(恣意的だった)んだからさ」と。
かくて、「桜を見る会」疑惑は国民から飽きられる。
その一方で、内外の情勢がどんどんと危うくなり、日本はどう対応するのか。
政治家たちは政局に明け暮れるときではない。
誰でもいいから日本を救う政治家が出てこいと言う事になる。
そうなったら野党に勝ち目はない。
結局は自民党に有利な展開になる。
このところメディアや政治解説者がやたらに「桜を見る会」の報道をくり返すのは、手のいい野党つぶしだと私は見ている。
安倍はもういいが野党では日本はもっと悪くなるから、早く次の自民党の顔を探さなければいけない、ということだ。
自分たちのあらたな仕事づくりのために、ポスト安倍に政局をシフトしようとしているのである(了)
Comment On Facebook