バッハIOC会長がマラソン会場を東京から札幌にすると言ったため、そうなりそうだ。
日本は戸惑ったが、会場の変更ぐらいなら、受け入れるしかない。
しかし、もしバッハ会長が旭日旗の使用を禁止すると言い出せばどうか。
安倍首相の支持者は怒り狂うだろう。
いや、安倍政権も反対するだろう。
なにしろ、外務省までもが旭日旗は日本の伝統だと世界に言いふらすような真似をしているからだ。
それでは安倍政権は旭日旗に固執できるか。
できはしない。
もしそんな事をすれば、、韓国はおろか日本の軍国主義の被害にあった国がボイコットすると言い出しかねないからだ。
安倍首相は東京五輪の成功を最後に引退するつもりだ。
安倍首相の親分である森喜朗元首相は東京五輪を人生最後の大仕事にしている。
その東京五輪が世界の祝福を得られず、ボイコットされる事は、安倍首相、森喜朗元首相にとって耐えられないことだ。
森喜朗元首相など死んでも死にきれないだろう。
その悪夢が現実のものとなるかもしれないのだ。
きょう10月18日の読売新聞が教えてくれた。
韓国の李起興・大韓体育会会長が16日、ドーハでバッハ国際オリンピック会長(IOC)と面談し、東京五輪会場での旭日旗使用と東京五輪の選手村で提供される東日本大震災被災地の食材の安全性を憂慮すると伝えたという。
私が驚いたのはこれに対するバッハ会長の発言だ。
「憂慮に対して理解をしている」と応じたと言う。
これは李起興氏の発表だから本当かどうかはわからない。
しかし、もしそのバッハ会長発言が本当なら、いずれバッハ会長は旭日旗の掲揚を禁止すると言い出しかねない。
「食の安全」とは放射能汚染のおそれがある食材の事である。
さすがにこの問題はバッハ会長も取り上げないだろう。
そんな風評を取り上げれば、オリンピック自体が出来なくなる。
バッハ会長は自分で自分の首を絞める事になる。
しかし旭日旗の掲揚禁止は十分にあり得ることだ。
むしろ食材の不安に応じない代わりに、旭日旗の掲揚自粛要請には応じる可能性が出て来る。
その時、安倍政権はどう対応するだろうか。
もちろん、今回の森喜朗発言のように、「バッハ会長の言う事に従う他はない」と言って、それを認める事になる。
そして、安倍首相が認めるなら、旭日旗の掲揚は何の問題もないと強弁している安倍支持者たちも、沈黙する。
そんなみっともない事にならないように、安倍首相は今から旭日旗の掲揚を自粛するように日本国民に要請すべきだ。
戦後の歴代首相の中で最長の任期を務めて終える事を誇りにしたいのなら、安倍首相はそう決断すべきだ。
さもなければ、唯一の取柄である最長の任期すらかすんでしまう。
終わりよければすべてよし、と言う言葉があるではないか。
終わりが悪ければ、元も子もなくなる。
旭日旗掲載の自粛決断は早ければ早い方がいい(了)
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