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それでも仲介役を続けろと書いた読売新聞のカイロ支局長

 誰がみても失敗だった安倍首相のイラン仲介訪問だった。

 米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」がこう書いたらしい(6月16日毎日)

 「中東和平における初心者プレーヤーが痛みを伴う教訓を得た」と。

 中東に詳しい米国の一流紙が、わざわざ助言してくれているのだ。

 この痛さを忘れることなく日本はイラク情勢から手を引いた方がいいと。

 ところが、失敗から何も学ばないのが愚者の愚者たるゆえんだ。

 安倍首相は12日のロハ二大統領との共同記者発表で、今回の訪問を「第一歩」だと強調した。

 もっとも、この時点では、安倍首相はまだハメネイ師がかくも激しくトランプ大統領を拒否するとは思っていなかった。

 そして日本のタンカーが何者かに攻撃した事も知らなかった。

 だから安倍首相が本物の愚者かどうかは、これからの安倍首相の出方次第だ。

 ところが安倍首相を愚者にしようとしている日本の大手紙がある。

 それは読売新聞だ。

 きょう6月16日の紙面で酒井圭吾カイロ支局長が書いている(ワールドビュー)。

 「困難な仲介役を、どれだけ長期的な視点で続けることができるか。それこそが、一度開いた扉の真価を問うものだろう」と。

 つまり、これから日本は仲介役を続けろと言っているのだ。

 中東が日本の手に負えるものでないことは、中東を少しでも知ってるものなら誰でもわかる。

 わかっていながら「第一歩だ」と持ちかけるのはあまりにも無責任だ。

 もし、本気でそう書いているならカイロ支局長失格だ。

 どちらに転んでも、あり得ない安倍首相に対する助言である。

 はたして安倍首相は今度の経験から学ぶことができるのだろうか。

 それとも、朋友である読売新聞のカイロ支局長の助言に従って、本物の愚者になるのだろうか(了)

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