カナダで開かれた前回のG20は、トランプ大統領のアメリカファーストのせいで自由貿易主義の原則について合意が見られず、共同宣言を採択できないまま首脳会議が閉幕するという前代未聞の結果に終わった。
だから安倍首相としてはその二の舞だけは避けたいと必死に画策しているに違いないが、残念ながらうまくいかないようだ。
G20のお膳立てをするはずのG20財務大臣・中央銀行総裁会議が、やはり自由貿易主義の原則で合意できなかった。
しかし、それよりも安倍首相にとってもっと気がかりなニュースが流れた。
6月8日の読売新聞が報じた。
香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)によると、ペンス米副大統領は24日、首都ワシントンの研究機関「ウッドロー・ウィルソン・センター」で中国問題について演説を行うと。
ペンス副大統領の中国問題に関する演説と言えば、昨年10月の対中強硬演説が思い起こされる。
米中対立のきっかけとなった歴史的なあの演説の事である。
6月24日と言えばG20の直前だ。
もしペンス副大統領が更なる強硬発言を行うなら、そしてそうなる可能性は極めて高いと思われるが、大阪G20で予定されている習近平主席とトランプ大統領の首脳会談も、どうなるかわからない。
習近平の方からキャンセルを言い出しかねない。
G20のホストである安倍首相にとってそれだけは避けたいはずだ。
果たして24日のペンス副大統領の演説はどのようなものになるのか。
目が離せなくなった(了)
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