今度のトランプ国賓をめぐる山のような報道は、いずれも想定通りのつまらないものばかりだった。
そんな中で、私にとって一番印象深かったのは朝乃山の次の言葉だ。
平幕優勝という近年まれに見る快挙を成し遂げた朝乃山は、トランプ大統領から相撲史上初の米国大統領杯を受けとった。
その時の事を優勝インタビューで聞かれた朝乃山は、「重たかった。言葉に表せないほどうれしかった」と笑みを浮かべた(5月27産経)らしい。
ここまでは優等生の答弁だ。
しかし、その後で朝乃山は次のように、日米の首脳から表彰された事について述べたというのだ。
「変な気持ちがした」と。
これには笑ってしまった。
まさしく安倍パフォーマンスが朝乃山にもやり過ぎに映ったのだ。
それにしても、相撲協会はどうするつもりだろう。
米国大統領杯のことだ。
これは事実上のトランプ大統領杯だ。
米国には反トランプの国民が半分いる。
そんな大統領の優勝杯は、どこまで価値があるのか。
もしロシア疑惑でトランプ大統領が弾劾されたら、それでも優勝杯として千秋楽ごとに優勝者に授与され続けていくのだろうか。
米国大統領杯だというが、果たして米国議会が承認し、米国の国家予算から支出されたものなのか。
まさかトランプ大統領のポケットマネーで製造された、トランプ大統領の個人的な優勝杯ではないだろうな。
この米国大統領杯を相撲協会はどう扱うのだろう。
私も変な気持ちだ(了)
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