私はかねてから疑ってその言動を注視して来た。
無事生きて帰国した拉致被害者のひとりである蓮池薫さんが、ある時からメディアに積極的に語り出すようになり、しかもその内容がどこか安倍首相の拉致問題に取り組む姿勢を擁護するように変わってきたことを。
そして、きょう5月19日の東京新聞が掲載している共同通信に対する蓮池薫さんのインタビュー記事を読んで、その疑いは確信になった。
間違いなく蓮池薫さんは安倍首相の擁護者、いや代弁者になってしまったのだ。
彼はこう語っている。
「北朝鮮は孤立している。大きな成果が望めなくても、日朝首脳会談を実現すべき時だ」と。
そして、無条件で会うと言い出した安倍首相に対して、方針転換だ、変節だ、という批判が出ていることについて、こう擁護している。
「トップ同士の考えを知るのは有意義だ」と。
ここまでなら、まだ理解できる。
しかし、次のように、成果がなくても会う事に意味があると、更に念を押したのだ。
「米朝が核・ミサイル問題で合意に至っていない今、すぐに大きく得られるものはないだろう」と。
これは世論操作を狙った発言だ。
成果がなくても金正恩委員長と会うだけで安倍外交は歴史的会談をした事になる。
そう世論を誘導しているのだ。
安倍首相はこの蓮池薫さんの発言を知って、ほくそ笑んでいるだろう。
うまくメディに言ってくれたと。
ひょっとして、安倍首相と金正恩委員長のパフォーマンス首脳会談の準備が、裏で着々と進んでいるのかもしれない(了)
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