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新天皇即位式をスーパーボールにたとえた安倍首相の不敬

 この男はどこまで不敬なのだろう。

 それが言い過ぎでも、間違いなく不謹慎で不適当だ。

 きょう4月29日の毎日新聞が一段の小さな記事で教えてくれた。

 これもまたトランプ大統領がばらしてくれた安倍首相の隠された言動だ。

 トランプ大統領をノーベル平和賞候補に推薦した時と同じ様な驚きの安倍首相だ。

 すなわち安倍首相はトランプ大統領に対して、「新天皇の即位式はスーパーボールより100倍ぐらい大事だ」と語ったというのだ。

 なぜ、安倍首相はそんな事を言ったのか。

 その発言が発せられた背景がまた安倍首相らしい。

 安倍首相は10月に予定されている新天皇の即位式にトランプ大統領が来日して出席して欲しいと頼み込んだ。

 その時、トランプ大統領は時期的にちょっと難しいと難色を示したらしい。

 それはそうだろう。

 もうその時は大統領選挙に向けた戦いは本格化している。

 訪日している余裕などないのだ。

 その時、トランプ大統領が安倍首相に聞いたらしい。

 新天皇の即位式というのは日本人にとってどれほど重要なのかと。

 それに対して安倍首相から出た言葉が、「日本人にとっては、米国人にとってのスーパーボールより100倍ぐらい大事だ」と言ったというのだ。

 それを聞いたトランプ大統領は「本当に素晴らしい。間違いなく行きますよ」と翻意したというのだ。

 いくら米国人にとってわかりやすいたとえであっても、そしていくら100倍という言でその重要性はスーパーボールとは比べ物にならないことを強調したとしても、娯楽であるフットボール観戦と厳粛な新天皇即位式を同一視するのは不適当だろう。

 それにしても、なぜ安倍首相はそこまでトランプ大統領の訪日と新天皇即位式への参加に固執するのか。

 ペンス副大統領などの代理出席では、米国が日本をそこまで重視していないということが内外にばれるからだろうか。

 かつてないほど緊密な日米同盟関係を自分とトランプ大統領の間で築いたという嘘がばれるからだろうか。

 いや。それよりも、なによりも、自分はトランプ大統領からそれほど敬愛されていないと思われるのが嫌なのか。

 どこまでも自分の都合優先の安倍首相だ。

 新天皇の即位式さえも自分の人気取りに使おうとしたということである。

 やはり不敬だろう。

 しかし、この発言をメディアは大きく取り上げず、野党も、失言大臣の時のように追及する気配はない。

 安倍首相を甘やかすにもほどがある(了)

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