69%の黒塗りがあったとしても、公表されたモラー特別検察官の報告書は衝撃的だ。
なにしろ、その結論部分で、「ロシア政府は大胆かつ組織的な方法で大統領選に干与した」と結論付けている。
これでは、トランプ大統領の司法妨害の有無とは別に、「ロシアの干与で大統領にさせてもらった米国大統領」という不名誉は、決定的になる。
永久についてまわることになる。
それだけでもトランプ大統領は大統領職に留まる資格はないが、このモラー報告書の中でも致命的な発言が暴露された。
すなわち、特別検察官が設置され、モラー氏が任命されたと聞いた時、「なんてこった。これで私は大統領として終わった」と崩れ落ちるように椅子に座り込んだと報告書でばらされてしまったからだ。
大統領自身が認めていたのだ。
やはり特別検察官の報告書の公開は威力があった。
もし民主党が覚悟を固めて弾劾を要求すれば、トランプ大統領は危うくなる。
はたしてトランプ大統領は弾劾を回避して再選の道を開くのだろうか。
そこで私の頭に浮かんだのは安倍首相のトランプ国賓訪日招待だ。
トランプ大統領が国賓として日本に来る5月下旬は米国議会がトランプ追及を行っている真っ最中だ。
そんな時にトランプ大統領は日本に国賓として招待され新天皇と会談する。
これは内外に日本はトランプ大統領を信じていると宣言するようなものだ。
ひょっとして安倍首相は意図的にそうしようとしているのではないか。
窮地のトランプ大統領を最大のおもてなしで迎える安倍首相は、トランプ大統領にとってこれ以上ない朋友となる。
そのトランプ大統領がロシア疑惑を乗り切って再選すれば、安倍首相はこれで自分の4選も誰も文句が言えないことになると思っているのではないか。
それをねらって安倍首相はトランプ大統領の国賓訪日を早々と決めたのではないか。
森友疑惑を乗り切る安倍首相とロシア疑惑を乗り切る安倍首相。
それを許す日本の国会と米国の議会。
何から何まで日米は一心同体であるというのは悪い冗談である(了)
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