茂木大臣が訪米した日米貿易交渉が終った。
その報道を見ると、農産品や自動車や為替などで双方の利害をぶつけた交渉が行われたごとくだ。
しかし、その実態は違う。
今度のライトハイザー米通商代表(USTR)と茂木経済再生担当大臣との協議は、いつもそうであるように、安倍首相の訪米前のお膳立てでしかないのだ。
4月末に予定されている安倍首相の訪米とトランプ大統領との首脳会談は、安倍・トランプの緊密な関係をアピールしなければいけない。
だから。こそで日米貿易交渉で難題を突きつけられては困る。
そうならないように、どうすればいいかを話し合う、シナリオづくりの協議なのだ。
もちろん米国は米国第一主義で、あらゆる要求を突きつけて来る。
その値踏みをしながら、すべては安倍訪米の後に本格交渉をする準備の話し合いをしに行ったのだ。
そもそも日米協議はペンス副大統領と麻生副総理の間で行われる重要なものだった。
ところが麻生副総理のナチス発言でトランプ・ペンスの親イスラエルコンビが完全に麻生副総理を見限った。
その時点で日米貿易交渉は米国の言いなりになったのだ。
茂木大臣は使い走りでしかないのだ。
今朝7時のNHKニュースで茂木大臣はこう語っている。
安倍首相の訪米直前にもう一度ライトハイザー代表と会う事にしたと。
つまり安倍・トランプ会談の後の記者発表について合意する事はまだ尚早だと言われたのだ。
お膳立てづくりすら、一回では終わらなかったのだ。
米中貿易交渉と日米貿易交渉とでは米国の取り組み方がまるで違う。
容易に譲歩しない中国には米国は国を挙げて取り組んでいるが、シナリオ作りに熱心な日本に対しては、ライトハイザー通商代表一人で十分だというわけだ。
気がついたら日本は丸裸にされるだろう。
茂木大臣の言う事をそのまま垂れ流す日本のメディアからは、何も本当の事は伝わってこない(了)
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