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なぜメディアは天皇在位30年式典の事を大きく報じないのか

 私は1月26日のメルマガ第63号で書いた。

 安倍首相は辺野古の是非を問う沖縄県民の投票日に天皇陛下在位30年記念式典をぶつけて来たと。

 それは、偶然ではないと思ったからだ。

 そして、そう書くことによって、メディアがこの天皇在位30年記念式典の事についてもっと関連記事を書いて国民に教えてくれることを期待したからだ。

 野党がこの事を国会で取り上げてくれることを期待したからだ。

 なによりも沖縄県民がこの事に気づき、県民投票日と天皇在位以30年記念式典の日を異なる日にするように求める動きを見せることを期待したからだ。

 ところが、それから10日も経つと言うのに、メディアも野党も沖縄県民も、この2大イベントの同時開催について何も語らない。動かない。

 そもそも天皇在位30年記念式典は誰の為に、なんの為に行われるのか。

 その事が、どういう議論を経て、どこで決まったのか。

 私は知らない。

 そう思っていたら、やっときのう2月4日の一部の新聞が一段の小さな記事で報じた。

 政府は警備強化のため、出席者の本人確認に顔認証システムを使う事を決めたと。

 それだけで終わっている。

 これではまるで天皇陛下在位30年記念式典が行われる事は、もはや説明不要の当然の行事であるがごときだ。

 それで沖縄県民はいいのか。

 日本国民はいいのか。

 そのことをあらためて問うために、私はこのメルマガを書いている。

 メディアは何も疑義を呈さなくていいのか(了)

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