きょう1月10日、韓国の文在寅大統領が日韓関係について発言するらしい。
その先手を打って安倍首相は元徴用工補償問題で、日韓請求権協定に基づく協議を申し入れた。
しかし、この申し入れが、韓国側との建設的な合意を期待しての協議の申し入れでない事はあらゆる報道から明らかだ。
それどころか、韓国側の譲歩がないことを見越して、さらなる強硬な対抗策をとるための、いわばアリバイづくりの協議なのである。
そうであれば、文在寅大統領には、意表をついたサプライズ発言をしてもらいたいものだ。
つまり元徴用工への賠償は、日韓請求権協定に基づいて韓国政府がこれを行うと。
そう文在寅大統領が明言すれば安倍首相はその発言を歓迎するしかなくなる。
そして安倍首相は、日本企業に対しても、示談代わりに補償の一部負担に協力したらどうかと促さざるをえなくなる。
そして、そこまで日本企業に求めるなら、安倍首相としても、日韓請求権協定上の義務はないが、善意で日本政府も補償額の一部を負担すると言わざるを得なくなる。
これこそが唯一、最善の解決策なのだ。
この解決策しかない。
それを、外交下手の安倍首相が言い出す事はあり得ないから、文在寅大統領のほうから言い出すしかないのだ。
それは決して韓国側の譲歩ではない。
日韓関係改善のための正しい外交努力なのだ。
外交は、一方がだめでも、もう一方が良ければ成り立つ。
双方ともだめなら外交は成り立たない。
せめて文在寅大統領には安倍首相の出来ないことを補ってもらいたいものである(了)
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