国会審議の事を言っているのではない。
安倍首相の異常とも思える外遊の連続のことだ。
きょうの一部の報道が小さく報じていた。
安倍首相は12月に訪英をする方向で検討に入ったと。
なんという報道だろう。
安倍首相は11月14日から18日までシンガポール、オーストラリア、パプアニューギニアを訪問する。
いくらAPEC(太平洋経済協力会議)首脳会議への出席だと言っても、国会で主要法案の審議中だ。
出席せずに国会審議に集中すべきだ。
百歩譲って、オーストラリアやパプアニューギニアまで訪れる余裕はないはずだ。
そんな無駄な外遊が始まってもいないのに、今度は英国訪問だという。
報じられるその理由が噴飯物だ。
英国のTPP参加を促すためだという。
来年3月の英国のEU離脱をめぐり、日本企業に悪影響が出ないよう配慮を求めるためだという。
こんなことは官僚やせいぜい担当大臣の仕事だ。
わざわざ首相が出向いていく必要などどこにもない。
しかも12月は終盤国会だ。
安倍首相は明らかに日本から逃げ出そうとしている。
ところが、野党がこの安倍首相の異常なまでの海外逃避をまったく問題にしようとしない。
かつてなら、国会軽視だと野党は大騒ぎしたはずだ。
いくら野党が怪しくなった野党共闘の調整でそれどころではないとしても、こんな安倍首相の海外逃避行を許してはいけない。
逃げまくる安倍首相と、捕まえきれない野党。
いまの日本の政治状況を象徴する姿がここにある。
納税者である国民は、もっとまじめに仕事をしろと国会議員に怒りをぶつけなくてはいけない(了)
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