なぜ毎日新聞しか報じなかったのか。
それとも私の見落としなのか。
そう思わせる興味深い記事があった。
すなわち安倍首相の訪米を伝える記事の中で、9月26日の毎日新聞だけが「ニューヨーク発國枝すみれ記者」の記事として書いた。
安倍夫妻がニューヨーク滞在中、それぞれ別々にビーフステーキの有名店を訪ねたというのだ。
すなわち、安倍首相は24日、マンハッタンの有名店エンパイア・ステーキハウスを訪れ、人気メニュー「熟成肉ステーキ」を注文したという。
前日(23日)にトランプ大統領私邸で開かれた夕食会でステーキが出されていたが二日続けてステーキを食べた事になる。
その一方で昭恵夫人も23日、別の有名店ベンジャミン・ステーキハウスでステーキを食べているという。
よほど安倍夫妻はステーキ好きなのだろう。
しかし、日米貿易摩擦の争点の一つが米国産ステーキの市場開放だ。
しかも、ステーキといい、自動車といい、いくら市場開放しても、日本国民が喜んでそれを購入しなければ、売り上げは伸びない。
市場開放の効果はない。
米国の不満はなくならない。
だから、まるで日本国民向けに、米国産ステーキはおいしいからどんどん食べてくれと言わんばかりだ。
因みに、この二つのステーキハウスは、いずれも昨年、東京に支店をオープンさせたばかりだという。
まさしく安倍夫妻は意識して、米国産牛肉の広告塔の役割を担ったということではないのか。
日本の牛肉生産者はこれを知ってどう思うだろう。
こんな重要なニュースを、なぜ毎日新聞しか報道しないのだろう。
それとも私の見落としなのだろうか(了)
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